金の「割安感」に飛びつく中国人 「盲目的な買い入れは危険」と銀行関係者=中国メディア

NY金先物の価格が一時1オンス1200ドル(約13万円)を下回るなど、金価格の下落が続いている。中国でも金の装飾品や純金インゴットの価格も下落傾向であるが、割安感から金の消費が盛り上がりつつあることについて、中国メディアの新華社は「金は弱気相場がまだ続く可能性があり、割安感だけで購入するのは勧められない」と報じた。
記事は、山西省太原市内の貴金属販売店では一時より1グラムあたり10-20元(約177円-355円)ほど値下がりしており、多くの消費者が貴金属販売店に詰めかけていたと紹介。消費者らは「割安感」から次々に金の装飾品や純金インゴットを購入していたと伝えた。
さらに中国の投資家の発言として、「金先物の価格が下落を続け、投資家の間で割安感が出てきた」とし、同投資家の周辺では金の価格が底を打った可能性があるとして打診買いする人も多いと伝えた。
一方、商品先物業界では「2015年上半期まで金は弱気相場が続く可能性があり、一般の投資家が利益を得ることは難しい」と指摘。さらに中国建設銀行の関係者の発言を引用し、「割安感から盲目的に金を買い入れることは避けたほうが良い」と伝えた。
もともと金を重んじる文化のある中国では、13年に多くの個人投資家が金を買い漁ったとされるが、その後も金価格は下落を続けており、個人投資家の大半が含み損を抱えていると考えられている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
NY金先物の価格が一時1オンス1200ドル(約13万円)を下回るなど、金価格の下落が続いている。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-10-07 13:45