韓国の商業に変化の兆し ターゲットは「中国人観光客」=韓国華字メディア

韓国メディアの亜洲経済・中国語版は2日、韓国を訪れる多くの中国人観光客が韓国の商業を変えつつあるとの見通しを示した。
記事は、韓国を訪れる中国人観光客の数が今後5年以内に年1000万人を超える見通しであることを紹介する一方、すでにソウルの繁華街である明洞(ミョンドン)などでは中国人観光客こそ「最大のお得意様」であり、一部地域では中国人観光客を対象とした整形外科医院やホテルなども登場していると伝えた。
さらに記事では、2013年に韓国を訪れた中国人観光客数が前年比53%増の432万人だったことを紹介する一方、14年は7月までにすでに336万人もの中国人が韓国を訪れたと紹介。現在のペースで考えれば14年通年では600万人を超える可能性があるとし、韓国を訪れる中国人観光客の数が今後5年以内に年1000万人を超える可能性は極めて高いと論じた。
続けて、中国人観光客の韓国での消費額は1人あたり250万ウォン(約25万6300円)に達し、ほかの外国人観光客の1.3倍の水準にあることを紹介、すでに明洞や江南(カンナム)といった商業地区では中国人観光客を受け入れるための取り組みが進められていると伝えた。また明洞では、日本人観光客の間で人気の高かったお粥専門店は姿を消し、中国人好みの屋台が軒を連ねていると紹介した。
記事は韓国の旅行関係者の話として、「今のままでは増え続ける中国人観光客のニーズを取り込むことはできず、年1000万人の中国人が訪韓するようになればソウル市全体が中国人観光客向けのショッピングエリアになるかもしれない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
韓国メディアの亜洲経済・中国語版は2日、韓国を訪れる多くの中国人観光客が韓国の商業を変えつつあるとの見通しを示した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-10-07 15:15