飛行機だけじゃない、身近に潜む「エコノミークラス症候群」・・・バイエル薬品が啓発セミナー開催

バイエル薬品(本社・大阪市)は12日と13日、羽田空港第2旅客ターミナル2階D スペースで、エコノミークラス症候群として知られる「静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)」の啓発セミナーを開催する。国際血栓止血学会(ISTH)が今年(2014年)3月25日、10月13日を「世界血栓症デー」と定めたことに対応した。(写真は世界血栓症デーのロゴ)
「静脈血栓塞栓症」とは、主に足の静脈でできた血栓が血流に乗って移動し、肺の動脈に詰まる疾患だ。飛行機内などで、長時間同じ姿勢を取り続けて発症することが多いことから「エコノミークラス症候群」との通称がある。
しかし、新潟県中越地震や東日本大震災、8月に起きた広島土砂災害で、避難所生活を余儀なくされた人を診察したところ、静脈血栓塞栓症の原因とされる血栓が足にできていた方が通常よりも高い頻度で見つかるなど、同症は「飛行機搭乗の際でなくとも、リスクが高まる場合がある」として、社会的にも注目が高まりつつある。
バイエル薬品は、ひとりでも多くの人が「静脈血栓塞栓症」について理解し、適切な対策をとってほしいと考え、12日、13日のイベント開催を決めた。
イベントでは、「静脈血栓塞栓症」についての正しい知識や必要な情報を紹介する。また、会場に「詰まらない神社」を設ける。「血管に血栓が詰まらないように」と、来場者に「つまらない祈願」をしてもらう趣向で、祈願した人の中から抽選で1人に10万円分の旅行券を進呈するなどの、“遊び心”も盛り込んだ。
会場では全日本空輸株式会社(本社・東京都港区)の協力により、フリーアナウンサーの唐橋ユミさんと、ANAキャビンアテンダントが登場するミニトークショーや「簡単! 血栓症予防エクササイズ」の実演を披露。さらに静脈血栓塞栓症をわかりやすく解説した「小冊子」の配布も行う。
会場には12、13の両日とも午前11時から午後6時まで入場可能(無料)。トークショー開催は12日が13:30-14:00/15:00-15:30/16:00-16:30/17:00-17:30の4回。13日は12:00-12:30/13:30-14:00/15:00-15:30/17:00-17:30の4回(唐橋ユミさんの出演は、12日のみ)。
「静脈血栓塞栓症」の症状としては息苦しさや息を吸うときの胸痛、失神やショックがあり、症状が極めて重い場合には突然死する危険もある。決して軽視できない病気だが、正しい知識があれば、発症リスクを確実に低減できる。自分や家族のためにも、12日と13日に開催されるようなイベント参加も、大いに有益だ。(編集担当:中山基夫)
バイエル薬品(本社・大阪市)は12日と13日、羽田空港第2旅客ターミナル2階D スペースで、エコノミークラス症候群として知られる「静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)」の啓発セミナーを開催する。
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2014-10-07 16:45