日経平均は209円安で寄り付く、景気の先行き懸念が強まる

 8日の日経平均株価は前日比209円23銭安の1万5574円60銭で寄り付いた。欧米株安を嫌気した売りが先行。下げ幅は一時250円を超えた。  ドイツの経済指標が悪化したことや国際通貨基金(IMF)が14年と15年の世界経済の成長率予想を引き下げたことで、世界景気の先行きに対する懸念が強まった。IMFによる成長率予想の引き下げは、今年の日本が0.9%と7月時点から0.7ポイント引き下げられ、先進国の中でもっとも大きな下方修正となった。  朝方の時点で、東証業種別株価指数では全33業種が下落しており、鉱業株、海運株、機械株、輸送用機器株の下げがきつい。  個別では、14年8月中間期利益予想を下方修正した富士エレクトロニクス <9883> が下落。15年5月期第1四半期で営業益6割減のインテリックス <8940> や営業益28%減の中北製作所 <6496> なども軟調に推移している。14年12月期で赤字転落を見込んだ日本マクドナルドホールディングス <2702> も売られた。  半面、青色発光ダイオードの発明で日本の赤崎勇・名城大教授などがノーベル物理学賞を受賞したことを受けて、豊田合成 <7282> などLED関連銘柄は軒並み上昇した。(編集担当:宮川子平)
8日の日経平均株価は前日比209円23銭安の1万5574円60銭で寄り付いた。
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2014-10-08 09:00