中国のレアアース 現物取引所の影響力は拡大する=中国メディア

 中国内モンゴル自治区包頭市にあるレアアース(希土類)の現物取引所「包頭稀土産品現貨交易所」について、中国メディアの新華社は7日、「設立以来、取引されたレアアースの量は9700トンに達した」と伝えた。  包頭稀土産品現貨交易所は、中国の大手レアアース生産企業など13社が合同で設立した中国初のレアアース現物取引所だ。2014年3月28日の設立から9月下旬までのレアアース取引量は約9700トンに達し、取引金額は約17億元(約300億円)に達したという。  記事は、包頭稀土産品現貨交易所の出資企業の1社である包鋼稀土集団の張忠総経理の話を引用し、「政府が定めるレアアースの輸出割当量のうち、交易所の出資企業が全体の79%を得ていることから交易所のレアアース業界に対する影響力は極めて大きい」と伝えた。  続けて、現物の取引のみを行い、レアアースの先物取引は行わない包頭稀土産品現貨交易所で取引を行う会員企業の数が90社以上に達しているとし、同取引所の影響力は今後も拡大していくとの見通しを示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国内モンゴル自治区包頭市にあるレアアース(希土類)の現物取引所「包頭稀土産品現貨交易所」について、中国メディアの新華社は7日、「設立以来、取引されたレアアースの量は9700トン以上に達した」と伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-10-08 09:30