サムスンのモバイル事業 「頭痛のタネ」は中国スマホ=中国メディア

韓国のサムスン電子は7日、2014年第3四半期の業績予想として、営業利益が前年同期比59.65%減の4兆1000億ウォン(約4200億円)になる見込みだと発表した。韓国メディアの亜洲経済(華字版)は7日、サムスンのスマートフォン事業はかつてのように莫大な利益をあげることは難しくなったと論じた。
記事はサムスンの四半期ベースの営業利益が5兆ウォン(約5076億円)を下回ったのは2011年の第4四半期ぶりだと指摘。サムスンの営業利益は「第3四半期にさらに3兆ウォン(約3046億円)も減少する見込み」と紹介し、サムスンは業績の「衰退局面」に差し掛かっていると論じた。
続けて、第3四半期の営業利益が減少した理由について、サムスンがモバイル事業の不振を挙げたことを紹介、特に中国のスマートフォンメーカーが世界でシェアを伸ばしていることは「サムスンにとっての頭痛の種」だと指摘。中国メーカーの躍進に伴い、サムスンの地位も揺るぎつつあるとの認識を示した。
また、大画面スマートフォンの普及に伴い、タブレット端末の売り上げも想定を下回ったと指摘、「スマートフォンとタブレット端末の販売不振によって、ディスプレイ事業も打撃を受けている」と紹介。一方で、サムスンのメモリーチップ事業は第3四半期に前年同期比で2兆ウォン(約2030億円)の増益となる見通しだとし、「サムスンの製品のうち、もっとも競争力があるのがメモリーチップだ」と論じた。
続けて記事は、アナリストの分析を引用し、サムスンの第4四半期の業績も「楽観視はできない」とし、中国のスマートフォンメーカーと競争が続く以上、サムスンがスマートフォン事業でかつてのように莫大な利益をあげることは難しいと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Francis Dean/123RF.COM)
韓国のサムスン電子は7日、2014年第3四半期の業績予想として、営業利益が前年同期比59.65%減の4兆1000億ウォン(約4200億円)になる見込みだと発表した。韓国メディアの亜洲経済(華字版)は7日、サムスンのスマートフォン事業はかつてのように莫大な利益をあげることは難しくなったと論じた。(イメージ写真提供:(C) Francis Dean/123RF.COM)
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2014-10-08 10:15