サムスンの業績不振から見える、不安と期待=韓国華字メディア

 韓国メディア・中央日報の中国語電子版は8日、サムスン電子の今年第3四半期の営業利益が大きく減少したことを紹介するとともに、業績不振が表す憂慮と期待について論じた記事を掲載した。  記事は今年第3四半期の営業利益が4兆1000億ウォン(約4120億円)で第2四半期より43%、最高記録を作った前年同期比60%の減少となったことを紹介。不振の主要因は高価格のスマートフォン製品の販売不振、中・低価格製品における中国ブランドの追随であるとした。また、新たな高付加価値市場の開拓ができていないこと、韓国の産業全体で経済力が弱まっていることなども原因に挙げた。  さらに、「サムスンが直面しているより大きな問題」は、現在の下落トレンドをひっくり返す契機がハッキリ見えないことであると指摘。サムスンもこの問題をすでに認識し、ポスト・スマートフォン時代の新戦略を模索するとともに、多方面にわたるM&Aによって企業文化の新たな変化を図っているとした。そのほか、無線事業部などの不振をカバーできる半導体部門の強化に乗り出し、15兆6000億ウォン(約1兆5700億円)を投じて世界最大となる半導体生産ラインを建設することを決定したと紹介した。  記事は、サムスンが世界のIT分野で唯一材料、部品からコンピューター、通信設備、家電製品などまでを生産できる企業であり、そこに同社の優位性があったとした。一方で、この優位性はややもすれば世界最先端企業への飛躍を阻害するネックにもなりかねないと指摘。「弱点を克服し、業績不振への憂慮を払しょくし世界の超一流企業になることを願う」と締めくくった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C) Kobby Dagan/123RF.COM)
韓国メディア・中央日報の中国語電子版は8日、サムスン電子の今年第3四半期の営業利益が大きく減少したことを紹介するとともに、業績不振が表す憂慮と期待について論じた記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C) Kobby Dagan/123RF.COM)
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2014-10-08 22:30