OBARA GROUPは目先的な売りが一巡して切り返し、7月高値目指す

  溶接機器や平面研磨装置のOBARA GROUP <6877> の株価は、7月30日の高値4770円から急反落したが、9月8日の直近安値3435円から切り返し、足元では4000円近辺まで戻して調整一巡感を強めている。一部の証券会社の投資判断引き下げを悪材料視した目先的な売りが一巡したようだ。11月10日に前期(14年9月期)決算発表を予定している。今期(15年9月期)好業績期待で7月高値を目指す展開だろう。   自動車業界向け抵抗溶接機器や造船・建設業界向けアーク溶接機器を主力とする溶接機器関連事業、エレクトロニクス業界向け平面研磨装置や洗浄装置を主力とする平面研磨装置関連事業を展開している。   前期(14年9月期)の連結業績見通しについては、前回予想(3月27日に増額修正)を据え置いて売上高が前期比15.3%増の445億円、営業利益が同23.4%増の77億50百万円、経常利益が同11.0%増の81億50百万円、純利益が同12.1%増の51億50百万円としている。   配当予想については8月25日に増額修正して年間70円(第2四半期末普通配当20円、期末50円=普通配当40円+記念配当10円)としている。前期の年間50円(第2四半期末普通配当10円、期末40円=普通配当30円+記念配当10円)との比較で20円増配となる。   第3四半期累計(10月~6月)は溶接機器関連事業の好調が牽引して前年同期比32.1%増収、57.3%営業増益、33.7%経常増益、30.3%最終増益となり、通期見通しに対する進捗率は売上高が82.4%、営業利益が94.2%、経常利益が93.0%、純利益が94.9%と高水準だった。会社見通しを据え置いているが想定為替レートは1米ドル=102円であり、円安メリットも寄与して前期業績は計画を上回った可能性が高いだろう。   今期(15年9月期)についても、国内外で自動車関連を中心に設備投資需要が高水準であり、溶接機器関連事業の好調推移が予想される。平面研磨装置関連事業もエレクトロニクス関連業界向けが回復基調だろう。為替の円安進行も追い風であり好業績が期待される。   株価の動きを見ると、7月30日の高値4770円から急反落したが、9月8日の直近安値3435円から切り返し、足元では4000円近辺まで戻して調整一巡感を強めている。一部の証券会社の投資判断引き下げを悪材料視した目先的な売りが一巡し、好業績見通しを再評価する動きだろう。   10月8日の終値3940円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS265円12銭で算出)は14~15倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間70円で算出)は1.8%近辺、そして前々期実績PBR(前々期実績の連結BPS1596円45銭で算出)は2.5倍近辺である。   日足チャートで見ると戻りを押さえていた25日移動平均線を突破して上伸した。また週足チャートで見ると52週移動平均線近辺から切り返して26週移動平均線突破の動きを強めている。調整がほぼ一巡した形であり、今期好業績期待で7月高値4770円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
溶接機器や平面研磨装置のOBARA GROUP<6877>(東1)の株価は、7月30日の高値4770円から急反落したが、9月8日の直近安値3435円から切り返し、足元では4000円近辺まで戻して調整一巡感を強めている。
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2014-10-09 07:30