米国で「ブランド構築」に邁進する中国企業=中国メディア

中国メディアの人民日報は7日、中国は長年「世界の工場」として各国の企業の下請けを引き受けてきたとする一方、今やコストパフォーマンスの高いブランドを生み出す事に成功したとし、米国で新天地を切り開いたと主張する記事を掲載した。
記事は、米国のスーパーのウォルマートで、中国のZTE製のスマートフォンを購入した米国人消費者が「操作が簡単で価格も安く、何より通信事業者との2年契約がないのが素晴らしい」と語ったことを紹介。米アップル社のスマートフォン「iPhone」が最低でも650米ドル(約7万290円)以上するのに対し、ZTEのスマートフォンはわずか125米ドル(約1万3517円)という低価格だ。
続けて、人民日報の米国在住の記者による見解として、「中国ブランドの製品を使用する米国人が増えている」とし、スマートフォンのほかパソコンやテレビ、冷蔵庫、エアコンなどの中国製品が米国人の生活の中に溶け込み始めていると論じた。
特に中国の電機メーカーであるハイアールは1999年に米国に工場を建設して現地化戦略を進めてきたと紹介し、すでに冷蔵庫やエアコンは米国市場で大きなシェア獲得に成功したと指摘した。
さらに、多くの中国企業がハイアールの成功に続くべく、米国市場でのブランド構築に邁進していると論じる一方、「中国ブランドの認知度や信用度はまだまだ低い」とし、ZTEの関係者の話として「われわれの技術はほかのスマートフォンメーカーと同等だが、認知度が低いためプロモーションに多額のコストをかける必要がある」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Kobby Dagan/123RF.COM)
中国メディアの人民日報は7日、中国は長年「世界の工場」として各国の企業の下請けを引き受けてきたとする一方、今やコストパフォーマンスの高いブランドを生み出す事に成功したとし、米国で新天地を切り開いたと主張する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Kobby Dagan/123RF.COM)
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2014-10-09 09:30