「iPhone 6」に振り回された中国人 自国で作って他国から密輸=中国メディア

中国メディアの新京報は8日、米アップル社の最新スマートフォン「iPhone 6」をめぐる中国国内での騒動を紹介する記事を掲載し、発売から今日まで「多くの中国人がiPhoneに振り回された」と論じた。
記事は、中国人労働者が残業しながら組み立てたiPhone 6を中国人が海外で列を作って買い求めたと紹介。さらに中国の税関ではiPhone 6の密輸摘発のために職員らが忙殺されたとし、「多くの中国人がiPhoneに振り回された」と論じた。
続けて、iPhone 6は日本や韓国の企業がサプライヤーとして部品を供給し、台湾の電子機器受託製造(EMS)メーカーであるフォックスコンが中国国内の工場で組み立てているとし、「iPhoneをめぐるサプライチェーンのうち、組み立てという末端に位置している中国は1台のiPhone 6から4米ドル(約433円)程度しか利益を得られていない」と紹介。
さらに、中国で組み立てられたiPhone 6はフォックスコンから米国のほか世界各地のアップルストアへ輸送されたとする一方、中国は自国で組み立てたはずのiPhone 6の1次発売国から除外されたと指摘。さらに米国では中国で組み立てられたiPhoneをめぐって中国人たちが我先にと買い求め、ニューヨークでは中国人同士の喧嘩(けんか)も発生したと指摘した。
さらに、米国や香港で中国人が買い求めたiPhone 6は密輸という形で中国に持ち込まれたとし、「正式な発売日までに中国市場に持ち込まれるiPhone 6は計500万台に達するとの推測がある」と伝えた。続けて、中国でiPhone 6が正式に発売されることが決定すると、中国に持ち込まれたiPhone 6の密輸品の価格が暴落し、損失を抱える転売業者も出たことを指摘。
続けて記事は、米国メディアの評論を引用。「中国人が連日連夜にわたって組み立て、米国へと輸送したiPhoneを、中国人が徹夜で列を作って購入して中国へ送り返した。さらに中国でiPhoneを受け取った中国人が、一刻も早く手に入れたい中国人消費者に高値で売りつけた」とし、中国のiPhone 6をめぐる狂騒ぶりを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)manaemedia/123RF.COM)
中国メディアの新京報は8日、米アップル社の最新スマートフォン「iPhone 6」をめぐる中国国内での騒動を紹介する記事を掲載し、発売から今日まで「多くの中国人がiPhoneに振り回された」と論じた。(イメージ写真提供:(C)manaemedia/123RF.COM)
china,economic,technology
2014-10-09 09:30