フリークアウトは最安値から続伸、目先売りが一巡し下げ過ぎ訂正買いが増勢

  フリークアウト <6094> (東マ)は、15円安と反落して寄り付いたあと55円高の4570円と続伸するなど、前日8日ザラ場につけた上場来安値4235円から底上げをしいる。7月23日以来中断していた新規株式公開(IPO)が、9月11日から再開されて新規IPO株に乗換える売り物が同社株にも続いて年初来安値まで突っ込んだが、この目先売りが一巡し、25日移動平均線からは20%超もマイナスかい離しているのは下げ過ぎとして同社の独自ビジネスモデルを見直し底値買いが増勢となっている。次期の2015年9月期業績が、大きく増益転換することが観測されていることも、底上げをサポートすると期待されている。 ■関西支社業務開始などで2015年9月期業績にV字回復観測   同社株は、今年6月24日に公開価格2000円でIPOされ、初日は買い気配のまま推移し、2日目に公開価格を3.5倍も上回る7000円で初値をつける高人気となり、前2014年9月期第3四半期(3Q)業績が、9月通期予想業績を上回って着地したことを好感して2度にわたるストップ高を交えて上場来高値8620円まで買い進まれた。   この高人気は、同社の日本で初めて事業化した運用型のインターネット広告配信システムが手掛かりとなっている。同システムは、インターネット広告が、従来は広告枠として一括して取り引きされていたが、この「枠」を「人」に転換、広告が「人」に見られた瞬間のインプレッション(広告の閲覧行為)の発生とともに、0.05秒で来訪したユーザーの情報を分析、クライアント(広告主)に価値のあるインプレッションのみを入札制で自動売買、広告効果を最大化するDSP事業として事業化することを可能とした。同自動売買は、日本国内だけで秒間20万回の取引規模となっている。また、同社の強みであるビッグデータ解析技術を生かしてクライアントの自社サイトのアクセスデータ、広告配信データ、会員データ、購買デ―タなどを分析・解析するプラットフォームも提供している。   目下集計中で10月27日に発表予定の前2014年9月期業績は、3Q利益が、通期予想業績を1600万円~3900万円上回って着地したが、IPO時予想を据え置き売り上げ31億4000万円(前々期比45.2%増)、経常利益1億600万円(同57.7%減)、純利益100万円(前々期は8600万円)と見込んでいる。開発費・人件費などの先行投資負担が響くために伸び悩むが、次期の2015年9月期業績は、IPOによる認知度向上や成長が続くインターネット広告市場のなかでも、同社の展開する運用型広告の成長率が格段に高く、10月1日には関西支社の業務を開始、大阪府周辺エリア、西日本エリアでの顧客サポート体制を強化したことなどから大幅増益転換が見込まれる。東洋経済会社四季報最新号では、経常利益を5億円、純利益を2億5000万円と観測しているだけに、10月27日予定の決算発表が待たれる。 ■25日線から20%も下方かい離し「リターン・リバーサル」展開も   株価は、IPO以来、下値抵抗力を発揮した6000円台を下抜き、わずか8営業日で上場来安値まで1800円幅、約30%の急落となったが、25日移動平均線から約20%のマイナスかい離と売られ過ぎを示唆している。全般相場急落時の反騰相場では、下げた株ほど良く戻るとする投資セオリー「リターン・リバーサル」があるが、同社株は、早期に調整局面入りしていただけにこのセオリー通りに底上げ展開に弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
フリークアウト<6094>(東マ)は、15円安と反落して寄り付いたあと55円高の4570円と続伸するなど、前日8日ザラ場につけた上場来安値4235円から底上げをしいる。
economic
2014-10-09 11:00