日経平均終値は117円安、約1カ月ぶりの1万5500円割れ

 9日の日経平均株価終値は、117円05銭安の1万5478円93銭と3日続落。  前日NYダウが274ドル高と大幅反発したことを好感し、日本株も朝方は買いが先行。日経平均は85円55銭高の1万5681円53銭で寄り付き、直後に100円を超える上昇となった。  しかし、積極的に買い進む動きは見られず、その後は1万5600円台に戻してのもみ合いに終始。後場に入ると、円が107円台後半へと円高基調が進んだことを懸念し、日経平均はマイナス転換。ジリ安商状となり、9月1日以来となる1万5500円割れで取引を終了した。  個別株では、今8月期の営業減益予想が嫌気されたエヌ・ピー・シー <6255> が急落。9月中間期予想を増収増益に修正したアルパイン <6816> は利益確定売りに見舞われたほか、8月中間期の売上高・営業益が従来予想に届かなかったファミリーマート <8028> や、9月中間期の純利益が従来予想を下回った小野薬品工業 <4528> も軟調に推移した。  また、今8月期計画が市場予想に届かなかったマニー <7730> に失望売りが広がったほか、9月中間期純利益が2.3倍と拡大したアルプス電気 <6770> や、今2月期の業績および配当予想を上方修正した乃村工芸社 <9716> は、朝高後にマイナス転換している。  一方、今2月期の純利益22%増を見通したエービーシー・マート <2670> が大幅高。蓄電池の遠隔制御システム開発が報じられたエナリス <6079> も大幅高となり、今5月期1Q営業益が拡大したパシフィックネット <3021> 、今8月期の業績拡大や配当増額見通しが好感された技研製作所 <6289> などが急伸。8月中間期予想の上方修正が好感されたエコス <7520> は一時ストップ高を付けた。  業種別では、建設、金属製品、電気機器、機械、卸売株などが下落。水産株が底堅い動きをみせた。(編集担当:片岡利文)
9日の日経平均株価終値は、117円05銭安の1万5478円93銭と3日続落。
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2014-10-09 14:45