アルファは14年8月期利益見通し増額修正を好感して急騰

  店舗販促用POP広告のアルファ <4760> (JQS)の株価は、9月以降は概ね180円~190円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だったが、10月3日発表の前期(14年8月期)利益見通し増額修正を好感して10月7日の312円まで急騰し、13年5月高値338円に接近した。目先的には乱高下の可能性だが、収益改善基調や低PBRを評価して13年5月高値338円を試す可能性があるだろう。   店舗販促用POP広告の企画・制作事業などを展開し、メーカー・小売のタイアップ企画である消費者向け販促キャンペーンの受注や、デジタルサイネージ(デジタル技術を活用した広告媒体)を組み込んだ新販促商品・サービスの企画・提案営業を強化している。新商品では香りのプロモーションツール「かおるくん」が好調のようだ。   なお10月15日~17日にサンシャインシティ文化会館(東京都)で開催される日本最大の販促マーケットの国際的な専門見本市「プレミアム・インセンティブショー秋2014」に出展し、香りのプロモーションツール「かおるくん」と、情報を的確に分かりやすく臨場感とともに訴求できるデジタルコンテンツ「動画POP」を展示する。   10月3日に前期(14年8月期)の業績(非連結)見通しの修正(売上高を減額、利益を増額)を発表した。前回予想(13年10月10日公表)に対して売上高は5億10百万円減額して前々期比4.5%減の66億90百万円だが、営業利益は51百万円増額して同2.7倍の1億56百万円、経常利益は60百万円増額して同2.5倍の1億60百万円、純利益は19百万円増額して同2.4倍の69百万円とした。配当予想は前回予想を据え置いて前々期と同額の年間5円(期末一括)としている。   売上高は想定を下回ったが、採算重視の取引推進の効果などで売上総利益率が改善し、コスト削減なども寄与して営業利益、経常利益、純利益とも想定を上回った。営業損益は改善基調であり、今期(15年8月期)も新販促商品・サービスの企画・提案営業強化、採算重視の取引推進、売上総利益率の改善などで一段の収益改善が期待される。   株価の動きを見ると、9月以降は概ね180円~190円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だったが、10月3日発表の前期利益見通し増額修正を好感して10月7日の312円まで急騰し、13年5月高値338円に接近した。その後はやや乱高下の展開で10月9日の終値は220円だった。ただし収益改善を評価する流れに変化はないだろう。   10月9日の終値220円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想のEPS8円65銭で算出)は25~26倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.3%近辺、前々期実績PBR(前々期実績のBPS281円18銭で算出)は0.8倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線を突破し、さらに150円~200円近辺のボックスレンジから上放れた形だ。目先的には乱高下の可能性だが、収益改善基調や低PBRを評価して13年5月高値338円を試す可能性があるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
店舗販促用POP広告のアルファ<4760>(JQS)の株価は、9月以降は概ね180円~190円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だったが、10月3日発表の前期(14年8月期)利益見通し増額修正を好感して10月7日の312円まで急騰し、13年5月高値338円に接近した。
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2014-10-10 09:00