ダイキアクシスは続落も決算発表を先取り上方修正業績・増配に再評価余地
ダイキアクシス <4245> (東2)は、38円安の1080円と続落して始まっている。同社株は、今年10月6日に株式分割権利落ち後高値1189円まで買い進まれており、前日9日の米国市場でニューヨーク・ダウ平均株価が、334ドル安の今年最大の下げとなり、きょうの東京市場も、日経平均株価が、218円安と続急落してスタートしていることから、利益確定売りが続いている。ただ同社には、今年6月に今12月期業績の上方修正・増配を発表し、11月11日予定の今期第3四半期(3Q)決算発表時に再上方修正されるとの期待も底流しており、下値は逆張り余地を示唆している。8月豪雨や戦後最悪となった御嶽山の噴火災害などの大規模災害の頻発で、同社が展開する地下水を飲料にする上水事業も、関連思惑を高め支援材料に浮上する展開も想定される。
■大規模災害関連の上水事業は2Qに5件の新規供給を開始
同社の今12月期業績は、期初予想より売り上げを4億円、利益を1億円~6000万円引き上げ、売り上げ319億円(前期比3.7%増)、経常利益9億円(同30.7%増)、純利益5億3000万円(同31.4%増)と連続の過去最高更新が見込まれている。同時に上方修正された第2四半期(2Q)累計業績は、8月11日に発表されたが、利益が、この上方修正値を6700万円~4000万円上ぶれて着地しており、3Q決算開示時の業績再上ぶれ期待につながっている。
「水」関連事業を主軸とする「環境創造開発型企業」として高付加価値製品が伸びていることが寄与しており、駆け込み需要の反動減も限定的にとどまり、環境機器関連事業では、公益財団法人日本環境協会主催の「エコマークアワード2013」で「プロダクト・オブ・ザ・イヤー」を受賞した新型浄化槽EX型の市場知名度が向上するなど利益が伸び、住宅機器関連事業でも、建設関連業者向けやホームセンターリテール商材が、消費税増税の駆け込み需要の反動減が限定的にとどまり堅調に推移したことなどが要因となった。地下水を飲料化する上水事業の売り上げは、2Q累計で新規供給開始5件、機器販売2件を計上するなど期初予想を上回って前年同期比16.5%増と好調に推移した。
■PER12倍台、配当利回り2.0%と市場平均を下回り分割権利落ち埋めも意識
株価は、今年4月30日を基準日にして実施した株式分割(1対2)の権利を1337円で落とし、落ち後安値630円から今期第1四半期の好決算でストップ高して1050円と約7割高、業績上方修正・増配発表では好材料出尽くし感で815円と調整したが、下げ過ぎとして再騰、分割権利落ち後高値追いとなった。PERは12倍台、配当利回りは2.03%と東証第2部平均の15倍台、1.70%を下回って割安であり、落ち後高値奪回から分割権利落ち埋めを意識、逆行高展開も想定範囲内となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ダイキアクシス<4245>(東2)は、38円安の1080円と続落して始まっている。同社株は、今年10月6日に株式分割権利落ち後高値1189円まで買い進まれており・・・。
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2014-10-10 10:00