未来のエコカー 主流になるのはEVかFCVか=中国メディア

トヨタ自動車はパリモーターショー2014で水素を燃料とする燃料電池車(FCV)のコンセプトカー「FCVセダン」を欧州初公開した。中国メディアの車雲網はこのほど、「世界初の量産型FCVは大きな意義を持つ存在だ」とする一方、なぜトヨタは電気自動車(EV)の開発に力を入れないのだろうかと論じる記事を掲載した。
記事は、世界中の自動車メーカーがEVの開発に注力していると指摘しつつも、トヨタは「まるでEVに無関心であるようにすら見える」と主張。続けて、トヨタはEVではなくFCVに入れ込んでいると主張し、「未来のエコカーはFCVが本命となるのだろうか」と論じた。
続けて、EVの動力である「電池」は成熟した技術であるとする一方で、自動車メーカーにとっては「専門外」の技術だと指摘し、「そういう意味ではガソリン車の延長線上の存在であり、EVの発展はバッテリーメーカーに託さざるを得ない部分があるということ」と論じた。
また記事は、ガソリンエンジンの不完全さや技術的な難しさこそ各自動車メーカーにとって差別化と競争力の源泉になっていたとする一方、「EVはガソリンエンジンに比べて“完成”しているため、技術的な差別化ではなくコスト面での差別化が中心となる」などと主張。だからこそ自動車メーカーとしてのトヨタはEVに価値を見出していないのではないかと推測した。
続けて、FCVはEVほど成熟した技術ではなく、トヨタ以外の自動車メーカーが参入するとなれば一から研究開発を行うしかないと指摘し、FCVの開発に先行して成功したトヨタは明らかな優位を得たことになると主張。EVとFCVのどちらが未来のエコカーとして主流になるかは現時点では判断できないとする一方、今後はさまざまなメーカーがFCVを開発、投入するに違いないと論じた。(編集担当:村山健二)
トヨタ自動車はパリモーターショー2014で水素を燃料とする燃料電池車(FCV)のコンセプトカー「FCVセダン」を欧州初公開した。中国メディアの車雲網はこのほど、「世界初の量産型FCVは大きな意義を持つ存在だ」とする一方、なぜトヨタは電気自動車(EV)の開発に力を入れないのだろうかと論じる記事を掲載した。
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2014-10-10 15:00