リンテックは調整一巡、まもなく13週線と256週線突破へ

  粘着製品大手のリンテック <7966> の株価は10月高値圏から反落して調整局面となったが、12月安値圏から反発している。今期(14年3月期)好業績を評価する流れに変化はなく、調整が一巡して出直り展開だろう。まもなく、13週線と26週線突破が見込めそうだ。   高度な粘着応用技術と表面改質技術(粘着剤や表面コート剤の開発・配合・塗工技術)に強みを持ち、印刷材・産業工材関連(シール・ラベル用粘着フイルム、ウインドーフイルム、太陽電池用バックシート、自動車用・工業用特殊粘着製品など)、電子・光学関連(半導体製造用粘着テープ、タッチパネル用シート材、液晶用偏光・位相差フイルム粘着加工など)、洋紙・加工材関連(カラー封筒用紙、粘着製品用剥離紙・剥離フイルム、炭素繊維複合材料用工程紙など)の分野に幅広く事業展開している。   今期連結業績見通しは売上高が前期比10.0%増の2100億円、営業利益が同42.0%増の150億円、経常利益が同36.6%増の150億円、純利益が同36.7%増の105億円としている。太陽電池用バックシートがやや低調だが、スマートフォンやタブレット関連の粘着製品、NISA特需に伴うカラー封筒用紙などが好調であり、営業外での為替差益も寄与する。想定為替レートは1米ドル=92円と保守的であり、期後半に向けての需要拡大も寄与して好業績が期待される。なお2月12日に第3四半期累計(4月~12月)の業績発表を予定している。   株価の動きを見ると、昨年10月の高値2157円から反落してやや軟調展開となった。ただし12月13日の直近安値1727円から反発して出直り感を強めている。1月6日には1964円まで戻す場面があった。利益確定売りが一巡したようだ。足元は1900円台で戻り一服の形だが、好業績を評価する流れに変化はないだろう。   1月10日の終値1919円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS140円57銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間42円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1909円57銭で算出)は1.0倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると26週移動平均線を回復する動きを強めている。指標面に割高感はなく、調整が一巡して出直り展開だろう。情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
粘着製品大手のリンテック<7966>(東1)の株価は10月高値圏から反落して調整局面となったが、12月安値圏から反発している。
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2014-01-11 16:00