【今週の注目銘柄】原油価格の下落で恩恵、空運株に注目
原油価格の調整が続いている。7月に100ドルを割り込んだWTI原油先物価格はその後もジリ安の展開となり、10月9日の終値では85.77ドルまで下落。米国エネルギー関連株の株価調整要因にもなっている。
日本企業のなかで原油価格の下落にもっとも直接的な恩恵を受けるのは、燃料費がコストの大きな部分を占める空運株だろう。そこで今回は、ANAホールディングス <9202> に注目してみたい。
ANAの今15年3月期における原油の前提値は、ドバイ原油で107ドル。直近のドバイスポットレートは90ドル前後で推移しているため、ヘッジ済の部分を考慮に入れても相応の業績恩恵が期待できる。
残念ながら為替の円安進行は原価高につながり、原油安と同時に進んできた円安で、一定部分が相殺されることになる。ただし、今期のANAの為替前提レートはドル105円としており、ある程度の円安進行を想定しているだけに、原油安のプラス効果の方がはるかに大きいと見込まれる。
ANAの直近の株価は、株価チャートでみると6月安値の222円から7月末の年初来高値261.1円の半値戻しである241円付近にある。同社株は8月にも同価格帯で反発していることから、手掛けやすい水準といえるだろう。(編集担当:片岡利文)
原油価格の調整が続いている。7月に100ドルを割り込んだWTI原油先物価格はその後もジリ安の展開となり、10月9日の終値では85.77ドルまで下落。米国エネルギー関連株の株価調整要因にもなっている。
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2014-10-12 10:00