今週の為替相場見通し(2014年10月13日-)=為替王
先週、もっとも円高の動きに気をつけたい通貨として掲げたユーロ円。この1週間で1ユーロ=137円から135円台へと最大2円ほど円高が進みました。先週末時点では、この夏に記録した安値圏(136円近辺)で踏ん張っていますが、状況としてはよろしくありません。チャート分析の観点では、時期としては7月後半以降、価格帯としては136円台以上で蓄積された相場エネルギーが下方に噴出する兆候が出ています。具体的な下落ターゲットとしましては、控えめにみて134円近辺、相場エネルギーがすべて下方に放出されると仮定して為替レートに換算しますと、130円近辺。もし130円を割れれば、昨年9月以来のこととなりますが、その可能性もあり得るようなシナリオが浮上します。十分な警戒が必要と思われます。
ポンド円は、スコットランド独立投票が否決された後に1ポンド=180円に到達したのが、もう遠い昔のことのような気がするくらい、先週は173円近辺まで落ちてきました。この先、170円近辺へと下落が拡大するリスクを抱えた状態と考えます。
他にも大幅な円高が進行しそうな通貨がいくつかあります。NZドル円についてはとりあえず下落ターゲット82円が出ています。が、そこからさらに1円~2円、すなわち最大80円近くへ下落幅が拡大するシナリオも考えられます。スイスフラン円も、さらなる下落の兆候が出ています。目先は111円台が目処になりますが、110円近辺や、110円割れの可能性も十分に考えられると思います。
各通貨ともに大きな円高ターゲットが出ていますが、米ドル円については、それほど極端な円高リスクはないとの見方を維持します。下落ターゲットは引き続き106円近辺と考えます。(執筆者:為替王)
先週、もっとも円高の動きに気をつけたい通貨として掲げたユーロ円。この1週間で1ユーロ=137円から135円台へと最大2円ほど円高が進みました。先週末時点では、この夏に記録した安値圏(136円近辺)で踏ん張っていますが、状況としてはよろしくありません。
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2014-10-13 10:00