金投資で判断誤った 中国の個人投資家ら=中国メディア

 中国メディアの証券日報は10日、2013年に金を買い漁った中国の個人投資家たちが金価格の下落に巻き込まれ、現在の含み損は約90億元(約1577億円)に達する計算だと伝えた。  記事は、「過去20年のデータを見る限り、9月は金価格が1年でもっとも上昇する可能性が高い月だった」とする一方、2014年9月は前月比5.8%も下落したと紹介。さらに10月3日には1オンス1200米ドル(約128700円)の大台を割り込んだと伝えた。  続けて、その後金価格は、1オンス1200米ドル台を回復したとする一方で、「13年に金価格が底値にあると判断して買い漁った中国の個人投資家たちは現在、どれだけの損を抱えているのだろうか」とし、金価格の下落幅から計算した数字として「中国の個人投資家の現在の含み損は90億元に達する見込み」と伝えた。  記事は13年は金価格が前年比28%も下落し、1981年以来となる最大の下げ幅を記録したと指摘。続けて13年4月には1オンス1577米ドル(約169150円)から1321米ドル(約141690円)まで急落し、金価格が底値圏にあると判断した中国の個人投資家たちが金を買いあさり始めたが、「金価格はさらに下落した」と指摘した。  さらに、14年10月6日の最低価格である1オンス1183.3米ドル(約126920円)という価格をもとに計算した場合、13年4月に金を買い漁った中国の個人投資家たちは金1グラムあたり4.9米ドル(約526円)の含み損を抱えていることになると紹介。  続けて、中国の個人投資家たちの悪夢はいまだ収束していないとし、「13年当時に中国の個人投資家たちが買い漁った金は約300トンであったことから計算すれば含み損の累計額は90億元に達する計算だ」と指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの証券日報は10日、2013年に金を買い漁った中国の個人投資家たちが金価格の下落に巻き込まれ、現在の含み損は約90億元(約1578億円)に達する計算だと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic
2014-10-13 11:00