サムスンを成長させたスマホ事業 過度の依存が仇になったか=中国メディア

中国メディアの華夏時報は10日、サムスンの中国現地法人に確認した情報として、サムスンの2014年第3四半期の営業利益が前年同期比で6割近く減少し、4兆1000億ウォン(約4130億円)にとどまる見通しだと伝え、「サムスンはスマートフォンで成功し、今はスマートフォンに苦しんでいる」と報じた。
記事は「直接比較することはできない」と前置きしつつも、米アップル社の14年第3四半期の純利益が前年同期比12%増の77億5000万ドル(約8309億円)と大きく伸びていることを挙げ、「サムスンが減益になる見通しであることは、アップルとサムスンの距離が大きく離れることを意味する」と指摘。
さらに、サムスンは営業利益だけでなく、売り上げも前年同期比20.45%減の47兆ウォン(約4兆7000億円)にとどまる見通しだとし、その原因は「ITモバイル(IM)部門の不振にある」と指摘。スマートフォンの売り上げが低迷したことで、ディスプレーやシステムLSI部門の売り上げも減少したと伝えた。
続けて、スマートフォンの売り上げ鈍化によって業績が大幅に減少したということは「サムスンがスマートフォン事業に過度に依存していることを示すもの」とし、サムスンの2014年上半期における営業利益のうち、IM部門が69.2%を稼ぎだしていたことを紹介。
世界最大のスマートフォン市場である中国では、華為(ファーウェイ)や小米(シャオミ)といった中国企業が急速に成長を続けており、サムスンはアップルのほか中国企業との競争にさらされている。
スマートフォン事業の成功によって成長を続けてきたサムスンが今、スマートフォンの売り上げ鈍化に直面していることについて、記事は「スマートフォンによって成長したサムスンが、スマートフォンに苦しめられている」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)quka/123RF.COM)
中国メディアの華夏時報は10日、サムスンの中国現地法人に確認した情報として、第3四半期の営業利益が前年同期比で減少。「サムスンはスマートフォンで成功し、今はスマートフォンに苦しんでいる」と報じた。(イメージ写真提供:(C)quka/123RF.COM)
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2014-10-13 17:00