島忠が年初来高値、前８月期末配当を増額、自社株買いも発表

　島忠 <8184> が急騰。午前９時２０分に１５５円高（６．３％高）の２６３２円まで買われ、１月２１日に付けた年初来高値２５９２円を上抜いている。 　同社は１０日引け後、前８月期業績と今期予想を開示。また、前期末配当の増額や自社株買いも発表し、材料視された。 　前期業績は売上高が１６６２億１４００万円（前期比４．１％増）、営業利益は１２７億３５００万円（同３．５％増）で着地。ダイニング家具やリビング家具などが好調に推移したものの、従来計画と比較して売上高が２８億円近く、営業利益は３億円近い未達となった。 　前期末の配当は、従来予想および前期実績の２５円から３５円に増額。年間では６０円（前期は５０円）とした。 　今期の業績予想は、売上高が前期比１．５％増の１６８６億５０００万円、営業利益は同２．９％増の１３１億１０００万円を計画。個人消費の低価格志向や節約志向が強まると見ているほか、企業間競争の激化を想定している。年間配当は前期と同水準の６０円を計画した。 　なお、同社は業績発表と同時に自己株式の取得を発表。普通株式１２０万株（発行済株式総数の２．４％）を上限に購入する。取得価額の総額は上限３０億円となる。取得期間は１０月１４日―１５年４月３０日。（編集担当：片岡利文）