BS11は反落も連続増益業績・連続増配を手掛かり内需割安株買い余地
日本BS放送(BS11) <9414> (東2)は、10円安の922円と3営業日ぶりに反落している。前日13日の米国市場で、ニューヨーク・ダウ平均株価が、223ドル安と3営業日連続で大幅安となり、きょう14日の日経平均株価が、360円安と5営業日続落、フシ目の1万5000円台を下回ってスタートしたことから、同社株にも目先の利益を確定する売り物が先行している。ただ同社株は、今年10月8日に8月期決算を発表、前2014年8月期業績が、昨年3月の新規株式公開(IPO)時の予想業績を上ぶれて着地し、今2015年8月期業績も続伸を予想、さらに配当も、連続増配を見込んだことから今年9月3日につけた株式分割権利落ち後安値854円からの底上げを鮮明化しており、目先売り一巡後は引き続き内需関連の割安株が再燃する展開が想定される。
■制作番組を充実させるなどタイム収入、スポット収入とも続伸
同社の前2014年8月期業績は、営業利益、経常利益がIPO時予想を1億4200万円~1億7500万円上ぶれ、前々期比12.2%増収、24.2%営業増益、23.9%経常増益と続伸した。2011年7月の地上テレビ放送の完全デジタル化でBSデジタル放送の視聴可能世帯数が、全世帯の69.5%に高まった好事業環境下、中心視聴者のシニア層にターゲットを絞って今年4月の番組改編で、報道番組をリニューアルしてメインーキャスターに露木茂を起用したほか、新番組として女優の本上まなみの『すてきな写真旅~一眼レフと旅に出よう~』、倉本正弘プロによる『憧憬 大人のゴルフ旅』を放映、収益の4本柱の競馬、アニメ、韓国ドラマ、通信販売が好調に推移して、タイム収入が前々期比8.9%増、スポット収入が同25.8%増と伸び、番組制作費や番組購入費などを効率的にコント―ロール、認知度向上のための広告宣伝費の増加をカバーして続伸した。純利益は、固定資産除却損、上場関連費用、法人税等の増加で同6.2%減と減益となったが、配当は、上場記念配当2.5円を上乗せして12.5円とし、IPO時予想時の20円より株式分割(1対2)を勘案して実質増配した。
今8月期業績は、営業力の強化と制作番組のいっそうの充実を進めてタイム・スポット収入の増加を図り、売り上げ88億円(前期比11.8%増)、営業利益18億4000万円(同8.7%増)、経常利益18億円(同7.4%増)と続伸を予想している。純利益は、前期に繰越欠損金が解消したことで税負担が増加して11億円(同11.3%減)と連続減益を見込んでいるが、配当は、13.5円と連続増配を予定している。
■3分の1戻し水準を固めPER14倍台の割安修正で全値戻しも視野
株価は、今年7月31日を基準日とした株式分割(1対2)の権利を2163円で落とし、権利落ち後高値1124円から株主優待制度を含めた配当権利も落として同安値854円まで調整、下げ過ぎとして調整幅の3分の1戻し水準までリバウンドしてこの水準を固めている。PERは14倍台と割安であり、内需割安株人気を高め半値戻し、全値戻しと再騰しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日本BS放送<BS11、9414>(東2)は、10円安の922円と3営業日ぶりに反落している。前日13日の米国市場で、ニューヨーク・ダウ平均株価が・・・。
economic
2014-10-14 10:15