中国はイノベーションを生み出す国になりつつある=独華字メディア

 ドイツの国営放送「ドイチェ・ヴェレ」の華字版は11日、人口が1500万人に達する中国広東省の深セン市について、「数年前までは廉価な商品を製造する工場が集積する都市だった」とする一方、今や「米国のシリコンバレーのように、中国人の若者たちが創業の地として選ぶ都市となっている」と伝え、中国は今や模倣大国ではなく、イノベーションを生み出す国になりつつあると報じた。  長年、模倣大国と批判されたきた中国について、記事は「かつては創造性のない国だった」とする一方、現在はインターネットの分野においては誰も知らない小規模企業こそイノベーション能力を持っていると伝えた。  さらに、中国市場のリサーチ業務に従事する雪小山氏の発言を引用し、「中国はもともと外国製品のコピーからスタートし、その後はコピーした製品を中国市場の特徴に合わせて改善するようになった」と指摘。さらに現在の中国は「コピーから脱し、世界の市場に向けて“創造”を行うようになりつつある」と論じた。  続けて、「雪小山氏はあと20年も経てば、中国経済はドイツや米国のようなイノベーション大国になると考えている」と伝え、実際に中国は研究開発費を急増させていると指摘。  一方で、中国で事業を展開する欧州企業による団体である欧州商会の関係者は「中国市場はあくまでも国営企業が主役であり、イノベーションが阻害される環境にある」と指摘していることを伝えた。さらに同関係者が「中国の一部の製品は世界でも通用する水準にあるものの、全体的にはどれだけの時間が経っても、研究開発にいくら費やしても大した成果を得られていない」と、中国のイノベーション能力に冷ややかな見方を示していることを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
ドイツの国営放送ドイチェ・ヴェレ(華字版)は11日、人口が1500万人に達する中国広東省の深セン市について、「数年前までは廉価な商品を製造する工場が集積する都市だった」とする一方、今や「米国のシリコンバレーのように、中国人の若者たちが創業の地として選ぶ都市となっている」と伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-10-15 09:15