スター精密は往って来いの25日線から業績上方修正を見直し割安修正で急反発

  スター精密 <7718> は、36円高の1652円と4営業日ぶりに急反発して始まっている。同社株は、今年9月30日に今2月期第2四半期(2Q)累計業績を発表、その2Q累計業績と2月通期業績とを上方修正し、株価が年初来高値1807円まで買い進まれ、全般相場の急落とともに往って来いの調整となったが、25日移動平均線で下値を確認したとして割安株買いが再燃している。利益の上方修正幅は、2Q累計業績の方が、2月通期業績よりも大きいことから、期末にかけて再度、通期業績の上ぶれ余地があるとの期待や、前日14日の米国市場でインテルが、市場予想を上回る7~9月期決算を発表して時間外取引で上昇したことでハイテク関連株人気が高まっていることも、サポート材料視されている。 ■期初予想を上回る円安効果、欧州向け工作機械回復などが寄与   業績上方修正のうち、2月通期業績は、期初予想より売り上げを21億円、営業利益、経常利益を各5億円、純利益を8億円引き上げ、営業利益は52億円(前期比99.5%増)、経常利益55億円(同70.8%増)、純利益44億円(同3.84倍)と大幅続伸し、純利益は、前期計上の特許権実施の和解金6億5000万円の特別損失が一巡、繰延税金資産を計上し税金費用が減少することからV字回復する。なお2Q累計の営業利益、経常利益の上方修正幅は、2月通期業績増額分を1億円~5700万円オーバーした。   2Q業績が、特機事業では、小型プリンターの販売が、スマートフォンやタブレット端末を利用した決済システム向けに好調に推移し、工作機械事業では、CNC自動旋盤の売り上げが大きく伸び、円安の影響も加わって、期初予想より売り上げが14億4300万円、営業利益が5億5700万円、経常利益が6億300万円、純利益が8億1500万円上ぶれて着地しており、第3四半期以降の為替レートを期初予想通りに1ドル=100円、1ユーロ=135円と想定して通期業績を上方修正した。 ■2月通期業績の再上方修正期待も底流して再騰をサポート   株価は、今期業績が市場コンセンサスをほぼクリアするとして25日移動平均線を下値支持ラインに1400円台まで上昇し、第1四半期のV字回復業績が続いて1500円台にタッチ、1300円台まで調整し25日線を下抜いた場面では、国内証券の「買い」投資判断継続と目標株価引き上げがテコとなって急伸、今回の業績上方修正で高値追いに拍車を掛けた。PER評価では15倍台と市場平均並みとなっているが、2月通期業績の再上方修正期待も底流し再騰展開を支援しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
スター精密<7718>(東1)は、36円高の1652円と4営業日ぶりに急反発して始まっている。
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2014-10-15 10:45