中国の自動車メーカー 「安かろう悪かろう」のイメージが定着か=中国メディア

中国メディアの中国経済周刊は13日、中国の自動車メーカーの8月における中国市場でのシェアは12カ月連続での減少となったと伝え、専門家の意見として中国の自動車メーカーは5年以内に半数が淘汰される可能性があると報じた。
記事は、自動車評論家の張志勇氏の主張を引用し、中国の自動車メーカーはこれまで10万元(約173万円)以下の価格で地方の中小規模の都市を中心に販売を伸ばしていたと指摘、さらに外資メーカーは10万元以上の価格で大都市を中心に展開するなど、中国の自動車メーカーと外資メーカーは「棲み分け」ができていたと紹介。
一方、中国の自動車市場の競争激化に伴い、各外資メーカーが10万元以下の小型車を相次いで投入しているとしたほか、10万元以上の自動車市場ではそもそも中国の自動車メーカーは外資メーカーに太刀打ちできない状況にあるため、中国の自動車メーカーは外資メーカーに市場シェアを侵食され始めていると伝えた。
記事は、中国汽車工業協会常務副会長の董楊氏の発言として、「中国の自動車メーカーは10年あまりで技術・品質面で飛躍的な発展を遂げた」とし、自動車の安全性能やデザイン力も向上しているとした。しかし、張志勇氏は「品質が向上しているにもかかわらず、中国の自動車メーカーのブランドイメージは今なお“安かろう悪かろう”のまま」と指摘した。
さらに中国の自動車メーカーのブランドイメージが以前のまま改善されていない理由として、「ブランディング不足という根本的問題のほか、一部の企業が中国の自動車メーカー全体のブランドイメージを低下させている」と指摘。
記事は中国の自動車メーカー全体のイメージを低下させているという企業名には触れなかったものの、日本や米国、ドイツなどの自動車大国では自国の自動車メーカーが5社前後にとどまっていることを挙げ、「中国には20社以上もメーカーがあり、品質を向上させられない企業を中心に5年以内に半数が淘汰されるだろう」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国経済周刊は13日、中国の自動車メーカーの8月における中国市場でのシェアは12カ月連続での減少となったと伝え、専門家の意見として中国の自動車メーカーは5年以内に半数が淘汰される可能性があると報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-10-16 09:45