N・フィールドは3連騰、株主優待制度導入で株式分割の権利取りが増勢
N・フィールド <6077> (東マ)は、60円高の3680円と3日続伸して始まり、きょう16日の日経平均株価が、前日15日の米国ニューヨーク・ダウ平均株価の続急落で369円安と急反落するなか逆行高している。前日15日大引け後に株主優待制度の導入を発表、今年10月24日を基準日に実施する昨年8月の新規株式公開(IPO)以来2回目の株式分割の権利付き最終日の20日を前にした分割権利取りの買い物が増勢となることをサポートしている。前回の株式分割時に、権利落ち安値から同高値まで約9割高したことや、今年8月に今12月期通期業績を上方修正したことも見直されている。
■今年4月の前回の株式分割の権利落ち後に株価は約9割高
株主優待制度は、同社株式の投資魅力を高め株主により中長期に保有してもらうことを目的にしており、毎年12月31日現在の1単元(100株)以上を保有している株主に2000円相当のオリジナルカードを贈呈する。
一方、株式分割は、前回と同様に1単元当たりの投資金額を引き下げることによって投資しやすい環境を整え、同社株式の流動性の向上と投資家層を拡大することを目的にしており、10月24日割り当てで1株を2株に分割、権利付き最終日は10月20日に迫っている。今年4月30日を基準日に実施した前回の株式分割(1対5)では、株価は、分割発表から2万220円まで22%高して1万9200円で権利を落とし、権利落ち安値2513円から同高値4720円まで88%高、株式分割を勘案すると実質で今年3月につけた上場来高値2万2620円を更新した。今回も、この展開が連想され分割権利取りにつながっている。
同社は業績も好調で、今年5月の今12月期第2四半期(2Q)累計業績の上方修正に続き、8月7日に12月通期業績を上方修正している。12月通期業績は、期初予想より売り上げを2億2300万円、経常利益を9900万円、純利益を6200万円それぞれ引き上げ、純利益は、2億1400万円(前期比13.2%増)と前期の過去最高を連続更新する。同社は、肉体的・精神的な疾患を抱える在宅医療者を対象の訪問介護事業を行っており、看護に当たる従事者も、正看護師、准看護師、保険師などの有資格者で、ケアの内容も、主治医の指示に基づく「医療行為」を基本にしており、今期に新規開設を予定していた拠点数が、当初の25拠点から29拠点に拡大し、看護師の採用も、同じく約25名増加したことなどが、相次ぐ上方修正要因となった。
■相次ぐ今12月期業績の上方修正との合わせ技で実質最高値も有望
株価は、分割権利落ち安値2513円から今年5月の2Q累計業績の上方修正で4050円高値まで6割高したが、7月29日払い込みで実施した新株式発行(発行価格3007円)・株式売出しを嫌って2885円安値まで3割安、12月通期業績の上方修正で分割落ち後高値4720円まで再騰し、株式分割発表では全般相場の急落が響いて反応薄となり3400円まで再調整した。分割権利取りで前回と同様の実質の最高値更新も見込めそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
N・フィールド<6077>(東マ)は、60円高の3680円と3日続伸して始まり、きょう16日の日経平均株価が、前日15日の米国ニューヨーク・ダウ平均株価の続急落で369円安と急反落するなか逆行高している。
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2014-10-16 10:15