サカタのタネは高値奪回から一段と騰勢を強める可能性

  サカタのタネ <1377> は、今5月期第1四半期業績が大幅増益着地で業績が順調に推移していることが買い手がかり。5日移動平均線が25日移動平均線を上抜けミニゴールデンクロスを示現。モミ合い上放れが期待されることから、注目したい。   同社は、種子・苗木・球根・農園芸用品の生産および販売、書籍の出版および販売。育種・研究・委託採種技術指導。造園緑化工事、温室工事、農業施設工事の設計、監理、請負を行っている。10日に発表した今2015年3月期第1四半期決算は売上高が136億6800万円(前年同期比11.5%増)、営業利益が27億9500万円(同76.8%増)、経常利益が30億9900万円(同95.8%増)、純利益が20億0200万円(同2.3倍)と大幅増益着地。国内卸売事業はトマト、ブロッコリー、キャベツなど野菜種子が好調。ハウス関連商材、農薬、ネット類など資材も好調に推移したほか、海外卸売事業では、アジア輸出がニンジン、ホウレンソウ、トルコギキョウなど大きく売上を伸ばした。   通期業績予想は売上高が545億円(前期比1.1%増)、営業利益が40億円(同8.5%増)、経常利益が44億円(同12.5%増)、純利益が30億円(同12.5%増)を見込む。年間配当は配当性向30%の20円(第2四半期10円 期末10円)を予定している。   株価は、昨年5月高値1610円と買われた後、1400円を軸としたモミ合いを上抜く方向となっている。同社が種子を供給している国は130か国以上にのぼり、多くのヒット品種を提供しているが、新興国を中心に、野菜種子、花種子の需要は拡大が続く見通しのほか、政府は30年までに農林水産物・食品の輸出額を2013年実績の約10倍の5兆円に引き上げる目標を掲げており、国内の種子供給拡大も期待される。PBR0.85倍と割り負けしており、高値奪回から一段と騰勢を強める可能性もありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
サカタのタネ<1377>(東1)は、今5月期第1四半期業績が大幅増益着地で業績が順調に推移していることが買い手がかり。
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2014-10-16 11:00