自動車は重いほど安全? 「中国人の多くが勘違い」=中国メディア

 中国メディアの広州日報は16日、北京市内で14日に開かれた自動車の軽量化技術についてのメディア向け発表会において、中国汽車工程学会の張寧副秘書長が「自動車の軽量化と安全性能は相反するものではない」と述べたことを伝えた。  記事は、張寧副秘書長の話として、「新しい設計理念や技術、素材などの組み合わせにより、自動車の軽量化と安全性能を両立し向上させることが可能であることは、事実が証明している」と述べたことを紹介し、米国の自動車の安全性評価基準であるNCAPにおいても軽量化された自動車が良好な成績を収めていることを指摘した。  さらに、車重が100キログラム軽くなるごとに、100キロメートルあたりの燃費も0.3リットルから0.5リットルほど改善すると紹介、「軽量化が進めば自動車の加速や走行性能も向上し、ブレーキを掛けてから車が停止するまでの制動距離も短くなる」と指摘した。  一方で記事は、中国人の多くは「自動車は車重が重ければ重いほど、車体が大きければ大きいほど安全だと誤解している」とする一方、自動車の安全性は総合的に考慮すべき問題であり、車重だけを安全性を測る指標とすることは「非科学的」と警鐘を鳴らした。  さらに、「自動車を購入する際には総合的な安全性能を確認すべきだ」とし、中国のネット上で拡散している自動車事故の写真を見ただけでその自動車の安全性を推し量るべきではないと指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの広州日報は16日、北京市内で14日に開かれた自動車の軽量化技術についてのメディア向け発表会において、中国汽車工程学会の張寧副秘書長が「自動車の軽量化と安全性能は相反するものではない」と述べたことを伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-10-16 14:30