日経平均は335円安で取引終了、終値では5月30日以来の安値

 16日の日経平均株価は前日比335円14銭安の1万4738円38銭と大幅に反落。終値ベースとしては5月30日以来の安値を付けた。投資家心理の悪化を背景に、欧米株安や円の上昇を嫌気した売りが先行。下げ幅は一時400円に達した。ドル・円が106円台前半まで持ち直したため、下げ幅を縮小する場面もあったが、引けにかけて押し戻された。  個別では、15年3月期業績予想を下方修正したジャパンディスプレイ(JDI) <6740> が上場来安値を更新。15年2月期の営業利益予想を下方修正した古野電気 <6814> はストップ安配分された。15年2月期業績予想を下方修正したシステムインテグレータ(SI) <3826> の下げもきつい。14年8月期で計画を下回ったアクロディア <3823> も軟調。  半面、15年8月期で増収増益を計画したウエルシアホールディングス <3141> や、15年3月期の中間期および通期業績予想を上方修正した共和レザー <3553> は堅調。株式分割などを発表した菊池製作所 <3444> 、アートネイチャー <7823> 、コンテック <6639> なども上昇した。  また、エボラ出血熱への警戒感から、感染症対策関連銘柄が値上がり率上位に名を連ねた。防護服を取り扱うアゼアス <3161> や、簡易隔離ブースの日本エアーテック <6291> 、サーモグラフィーの日本アビオニクス <6946> がストップ高を演じたほか、検査・健診用手袋を手掛けるオカモト <5122> 、エアテントを手掛ける荏原実業 <6328> も急伸。マスク関連では興研 <7963> 、小津産業 <7487> 、帝国繊維 <3302> 、シキボウ <3109> などが高い。  なお、リクルートホールディングス <6098> は3170円で初値を形成したあとも公開価格3100円を上回って推移し、後場に3455円を付ける場面があった。終値は3330円。(編集担当:宮川子平)
16日の日経平均株価は前日比335円14銭安の1万4738円38銭と大幅に反落。
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2014-10-16 15:00