翻訳センターは出直り本格化、中期成長力を評価して13年9月高値圏回帰へ

  国内最大規模の翻訳会社である翻訳センター <2483> (JQS)の株価は調整が一巡して出直りの動きが本格化している。中期成長力を評価して13年9月の高値圏へ回帰の流れだろう。   特許・医薬・工業(IT関連)・法務・金融分野を中心として、企業向けなどに翻訳サービスを展開している。企業の知的財産権関連、新薬開発関連、新製品開発関連、海外展開関連、ディスクロージャー関連など翻訳サービス需要は拡大基調であり、M&Aも積極活用して業容を拡大している。   12年8月には通訳・翻訳・国際会議運営のアイ・エス・エス(ISS)を子会社化した。ISSは国際会議運営の実績が豊富であり、直近では11月に開催された「第13回日中韓特許庁長官会合」の全体運営も担当している。通訳の分野も20年東京夏季五輪開催に向けて活躍の場が一段と広がるだろう。また13年6月にはアイタスからIT関連のローカライゼーション/マニュアル翻訳事業の一部を譲り受けた。   今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比21.0%増の88億円、営業利益が同11.1%増の4億70百万円、経常利益が同11.1%増の4億70百万円、純利益が同9.0%増の2億40百万円としている。翻訳事業は医薬分野や金融分野の好調などで増収基調であり、ISSグループの通期連結も寄与して、東京本部移転増床費用や人材採用などの先行投資負担を吸収する。なお2月6日に第3四半期累計(4月~12月)の業績発表を予定している。   株価の動きを見ると、13年9月高値7800円から反落して調整局面が続いたが、4000円近辺で下値固めが完了し、足元では出直りの動きが本格化している。1月6日は前日比700円(14.93%)高の5390円まで急伸し、さらに1月8日には5790円まで上伸する場面があった。証券優遇税制廃止に伴う需給不安も後退して中期成長力を再評価する動きだろう。   1月10日の終値5370円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS142円40銭で算出)は38倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は0.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1459円64銭で算出)は3.7倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺がサポートラインとなって下値を切り上げ、13週移動平均線を突破して上伸している。出直りが本格化して13年9月高値圏へ回帰の展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
国内最大規模の翻訳会社である翻訳センター<2483>(JQS)の株価は調整が一巡して出直りの動きが本格化している。中期成長力を評価して13年9月の高値圏へ回帰の流れだろう。
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2014-01-14 09:15