KDDI、月間100億impめざすスマホサービス連合「Syn.」開始

 KDDIは2014年10月16日、新しいモバイルインターネットの体験を創出することをめざす「Syn.(シンドット)」構想をスタートした。構想に賛同するインターネットサービス会社全12社と連合体「Syn.alliance(シンドットアライアンス)」を設立し、参画する12社合計でスマートフォンを通じたネットユーザー4100万を対象とした共通サービスを提供開始した。スマートフォンの月間利用者数4100万を擁する媒体は、国内最大級になる。(写真撮影サーチナ)  「Syn.alliance」に参加したのは、ビューティー分野の「@cosme(運営はアイスタイル)」、ゲーム情報の「ゲームギフト(AppBroadCast)」、天気の「weathernews(ウェザーニューズ)」、ニュースの「報道ヘッドライン(A3)」、カレンダーの「Jorte(ジョルテ)」、音楽・コミックの「音楽ナタリー」「コミックナタリー」(ナターシャ)、ノウハウの「nanapi(nanapi)」、地図・交通の「NAVITIME(ナビタイムジャパン)」、ブックマークの「はてなブックマーク(はてな)」、ファッションの「iQON(VASILY)」、ランキングの「Qrank(ビットセラー)」、タイムセールの「LUXA(ルクサ)」の12カテゴリ12社。  各社が提供するサービスにスマートフォンからアクセスすると、共通サイドメニュー「Syn.menu」を設置。このアイコンをタップすると、12社のサービスを一覧表示する「Syn.menu」の画面が起動し、このメニュー画面から、たとえば「天気(=weathernews)」、「ニュース(=報道ヘッドライン)」などのサービスとシームレスにつなぐ。また、「Syn.menu」内の各サービスの新着情報を告知する「Syn.notification」の機能を付加。また、スマートフォン史上最大級の広告サイズになる「Syn.ad」を展開する。  「Syn.」構想を主導するKDDI新規ビジネス推進本部担当部長の森岡康一氏(前Facebook Japan副代表)は、「世の中には250万以上のスマホのアプリが存在するものの、実際にスマホに入れられているのは1台あたり38程度。その中から、通常使うアプリとしてアクティブに利用されているのは8アプリしかないという調査結果を得た。Syn.構想は、各種のカテゴリでトッププレイヤーが連合体となって、すべてのサービスが入り口となる“中心の無いポータル”という世界で初めての試み。スマートフォンの価値を倍増させたい」と語っている。  「Syn.alliance」に参加した12社の月間利用者数は延べ4100万(単純合算)だが、これを、1年間で延べ1億に拡大し、2017年度には月間100億impの利用をめざす。さらに、参加各社のサービスの融合にも取り組み、たとえば、カレンダーに行先を入力しておけば、目的地までのルートを自動的に通知してくれるサービス、また、いつも利用するファッションサイトを閲覧しているとタイムセールのお知らせが通知されるなど、利用者の興味関心に心地良く響くサービスとして展開していくという。  KDDIは、これまで「au スマートパス」、「au WALLET」などを通じて、ネットとリアルの双方において、パートナー企業とともに、スマートフォン向けのサービスを拡充してきた。今回の「Syn.」構想は、スマートフォンの浸透にともなって、ユーザーがスマートフォンの付加価値やサービスを使いこなせていないという環境を改善。「お客さまのより快適なスマートフォンライフを提案していきます」としている。(編集担当:風間浩)
KDDIは2014年10月16日、新しいモバイルインターネットの体験を創出することをめざす「Syn.(シンドット)」構想をスタートした。
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2014-10-16 18:00