三菱ケミHDが急伸後に上げ幅縮小、業績観測記事に反応

 三菱ケミカルホールディングス <4188> が朝方に急伸。午前9時10分に14.7円高(3.0%高)の512.3円まで買われたものの、その後は全体相場が弱含んだこともあり、上げ幅を縮小した。前場終値は1円安の921円。  同社の今3月期の9月中間期業績について、日本経済新聞が17日付で観測記事を掲載。売上高が前年同期比4%増の1兆6700億円、営業利益は同4割増の700億円強に拡大したもようと報じている。  従来計画と比較して、売上高は約500億円の未達となるが、営業利益は135億円程度の大幅上積みとなる。また、市場コンセンサスとの比較においても、売上高が300億円程度の未達、営業利益は約80億円の上積みとなる見通しだ。  タッチパネル向けのフィルムやシートの出荷が拡大、高級自動車向けやシェールガス関連などでの炭素繊維の需要も好調となり、石化成品ではポリエステル繊維原料の利益が回復したという。  また、大陽日酸 <4091> に対するTOBが成立した場合には、下期から大陽日酸の業績が三菱ケミHDに寄与すると見通されている。(編集担当:片岡利文)
三菱ケミカルホールディングスが朝方に急伸。午前9時10分に14.7円高(3.0%高)の512.3円まで買われたものの、その後は全体相場が弱含んだこともあり、上げ幅を縮小した。
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2014-10-17 11:45