ロシアの「高速鉄道プロジェクト」に中国企業が参加=中国メディア

中国の李克強首相はこのほどロシアを訪問し、中ロ両国はロシアの高速鉄道プロジェクトに中国企業が参加することで合意した。中国メディアの京華時報は17日、ロシアの首都モスクワとカザンを結ぶ高速鉄道が、国境を超えて中国の北京市とも結ばれる可能性があると伝えた。
記事は、モスクワ-カザン間の高速鉄道が開通した場合、両都市間の所要時間は11時間30分から3時間30分まで短縮される見通しと伝えたほか、北京市まで延伸するとなれば、北京-モスクワ間の鉄道による所要時間は従来の片道6日間から2日間にまで短縮されると報じた。
北京-モスクワ間はすでに空路が存在することについて、「鉄道は大量の旅客だけでなく、大量の貨物も輸送できる」として北京-モスクワ間が高速鉄道で結ばれることの意義を強調。さらに、西アジアや欧州に向けての貨物輸送も可能になるとし、中国の輸出産業にとっても有益だと主張した。
一方、北京-モスクワ間を高速鉄道で結ぶとなれば、亜寒帯気候に属すシベリア地域にもレールを敷設する必要があると指摘、「技術だけでなく、設備や車両にも高い技術が要求されることになる」と論じた。
また記事は、中国の車両製造大手である中国北車の関係者の話として「遼寧省大連市と黒龍江省ハルビン市を結ぶ高速鉄道が存在するとおり、中国には寒冷地域においても高速鉄道を建設する能力はある」と伝えた。
報道によれば、北京-モスクワ間の高速鉄道は全長7000キロメートルを超えると試算されており、中国の1キロメートルあたりの高速鉄道建設コスト約3300万米ドル(約35億円)で計算した場合、北京-モスクワ間の高速鉄道の建設コストは2300億米ドル(約24兆4000億円)に達する見込みだという。(編集担当:村山健二)
中国の李克強首相はこのほどロシアを訪問し、中ロ両国はロシアの高速鉄道プロジェクトに中国企業が参加することで合意した。中国メディアの京華時報は17日、ロシアの首都モスクワとカザンを結ぶ高速鉄道が、国境を超えて中国の北京市とも結ばれる可能性があると伝えた。
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2014-10-17 14:15