ファイナンシャルアカデミー、「お金の教養フェスティバル」に1200人が参加
ファイナンシャルアカデミーが主催する「お金の教養フェスティバル 2014」が 2014年10月11日、東京国際フォーラムで開催され、約1200人が参加する盛会になった。同校は「お金の教養」を身につけるための日本唯一の総合マネースクールとして、延べ28万人の受講生を輩出している。「お金の教養フェスティバル」はその象徴ともいえるイベントで、例年、多くの参加者を集めている。(写真は、「お金の教養フェスティバル 2014」の会場風景)
「お金の教養フェスティバル 2014」は4部構成で実施された。第1部は、デジタルインテリジェンス株式会社ニューヨークオフィス代表の榮枝洋文氏が、「人生を変える『ま逆の選択論』」と題して、自分の思考の枠を取り払うことで世界を広げようと熱弁。参加者を壇上に呼んでホワイトボードに千円札を書いてもらうなど、多角的な方向から、人生とお金、日常との付き合い方について新たな視点が示された。
第2部は、インデックス投資アドバイザーのカン・チュンド氏が「あなたの投資に役立つ最新ポートフォリオ戦略論!」と題して、ETFの魅力について語った。「投資の本質は何かを選ぶことではなく、できるだけ広い資産を組み合わせること」、「ポートフォリオを組む目的は、高いリターンではなく、最悪の事態を具体的に想定したうえでリスクをヘッジすること」としたうえで、ETFを活用し、自分のリスク許容度にあったポートフォリオをつくる具体的手法を紹介。多くの参加者が真剣にメモをとりながら耳を傾けていた。
第3部では、『ドラゴン桜』、『インベスターZ』など数々の人気漫画を世に送り出している漫画家の三田紀房氏と、クリエイターのエージェント会社である株式会社コルク代表取締役の佐渡島庸平氏が「明日からのビジネスに活かす! 売れる企画力、プロデュース力」というテーマで対談した。
対談では、漫画で大切なのは、キャラクターやストーリーといった「アイディア」よりも、むしろ、「商品設計」だという三田氏の話に多くの参加者が惹き込まれていた。また、「どんなキーワードでも、そこに乗せれば商品が出来上がるという基盤・システムを自分の頭の中に持っていれば、企画が枯渇することなく生み出せる」、「先を見通す力も重要だが、その場その場を軌道修正する力も同じぐらい重要」など、重要なメッセージが溢れた対談になった。
最後となる第4部では、2001年から小泉内閣で大臣を歴任し、現在は慶應義塾大学総合政策学部教授である竹中平蔵氏が登壇。「30代、40台。これからの世代に向けた竹中平蔵からの手紙」と題した講演を行った。
講演での主要なメッセージは2つで、「人生はかなり短い」、そして、「やっぱりお金はあったほうがいい」という明確なものだった。竹中氏自身が「人生の先輩として」、と前置きして投げかけた「人生は想像するよりはるかに短い。だからこそパッションを持って生きよう」、「我々はフラット化する社会に生きている。だから昨日と同じことをやっていたら収入は下がる。昨日より今日、今日より明日と自分の付加価値を高めていこう」という言葉は、多くの30代、40代参加者の心に響いたようで、深くうなずきながら話に聞き入る参加者が目立った。
全体で5時間に及ぶプログラムにも関わらず、会場は終始熱い熱気に包まれ、お金・人生との付き合い方を学ぶことへの関心が高まっていることを裏付けるイベントとなった。
ファイナンシャルアカデミーでは、本イベント以外でも義務教育で教わらない「お金の教養」を正しく学ぶための多数の講座を恒常的に開催している。「誰もが一生の付き合いとなるお金だからこそ、一度真剣に学んでみたい」と、各種イベントへの参加を呼び掛けている。(編集担当:八木大洋)
ファイナンシャルアカデミーが主催する「お金の教養フェスティバル 2014」が 2014年10月11日、東京国際フォーラムで開催され、約1200人が参加する盛会になった。(写真は、「お金の教養フェスティバル 2014」の会場風景)
japan,economic
2014-10-17 17:45