【本日注目の通貨ペア】カナダドル/円:底入れ完了のシグナルか?
昨日のカナダ/円は、一時92.889円まで下落したが、その後94.593円まで反発するなど荒っぽく切り返した。日足チャート上に下ヒゲの長い陽線を描いて底打ちのシグナルを発したように見える。また、一気に200日移動平均線(昨日時点:94.148円)を回復した動きからも下値の堅さが窺える。カナダ/円は、資源価格や株価の動きに左右されやすい特徴を持つだけに、足元の相場環境は予断を許さない状況ではあるが、テクニカル面からは、9月19日に付けた高値99.794円からの下落局面が終りを迎える可能性がいち早く示唆されたという事だろう。
そうした中、資源価格や主要国の株価動向と並んで注目されるのが、本日発表される加9月消費者物価指数の結果だ。事前予想は前年比+2.0%となっており、これはカナダ中銀(BOC)のインフレ目標(1~3%)の中央値にあたる。事前予想を上回る伸びとなれば将来的な利上げ期待に結びつきやすく、カナダ/円の反発を後押しする事になろう。
もっとも、その前提条件として商品・株式市場の落ち着きが欠かせない事は言うまでもない。仮に商品・株式市場が不安定化する中で加9月消費者物価指数が予想を下回る事になればカナダ/円の下落は避けられないだろう。テクニカル面での底入れシグナルを、ファンダメンタルズ面でサポートできるかが本日の最大の焦点だ。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
昨日のカナダ/円は、一時92.889円まで下落したが、その後94.593円まで反発するなど荒っぽく切り返した。日足チャート上に下ヒゲの長い陽線を描いて底打ちのシグナルを発したように見える。また、一気に200日移動平均線(昨日時点:94.148円)を回復した動きからも下値の堅さが窺える。
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2014-10-17 18:15