阪急阪神HDは阪神タイガースの日本シリーズ進出決定を歓迎して急反発
阪急阪神ホールディングス <9042> は、21円高の591円と3営業日ぶりに急反発して始まっている。10月18日のプロ野球・セントラルリーグのクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージで、阪神タイガースが、読売巨人軍を4タコで破り、9年ぶりに6度目の日本一を争う日本シリーズ進出を決定したことから、甲子園球場の入場者増加や関西地区の消費者マインド向上に伴う業績上ぶれ期待を高め内需割安株買いが再燃している。読売巨人軍が、本拠のフランチャイズ球場としている東京ドーム <9681> も、日本シリーズ効果が空振りとなったが、きょう20日の日経平均株価が405円高と急反発してスタートしたことから限定的な反応にとどまり、8円高の409円と3営業日ぶりに反発し、前週末17日ザラ場につけた年初来安値400円から底上げしている。
■『私の履歴書』の株価アノマリー効果も上乗せとなって思惑増幅
同社株の「阪神タイガース」の株価効果は、2006年10月の経営統合以前に旧阪神電気鉄道が、シーズン中の同球団の勝ち負け、成績に反応して動意付き、例年のシーズン当初の好調なスタートダッシュに反応して夏高傾向を強めるなど話題を集め、投資ファンドの村上ファンドによる株式買い占めでは高株価を示現した。
また、同社株は、もう一つの株価アノマリー(経験則)でも注目されている。日本経済新聞朝刊の最終面の『私の履歴書』に自伝を掲載している企業には株安はなく株高の可能性があることである。今月10月1日からは、1カ月にわたり同社のエンターテインメント・コミニケーション事業の主力事業の一つである宝塚歌劇団の植田紳爾名誉理事が、同『履歴書』を連載中であり、このアノマリー効果も思惑要因となっている。
■中間配当・優待取りにCS進出決定がオンして高値をつけ世界同時株安の波及で調整
株価は、今3月期業績を消費税増税の駆け込み需要の反動減などで前期の過去最高純利益463億2500万円(前々期比16.7%増)から450億円(前期比2.9%減)と減益転換を予想したことで500円台下位固めが続き、今期第1四半期(1Q)業績が増益転換したことなどで25日移動平均線を支持線に下値を切り上げ、9月末の中間配当・株主優待制度取りに9月27日に2年連続でCS進出を決めたことが加わり年初来高値をつけ、この権利落ちからその後のCSの第1ステージ、ファイナルステージでの連戦連勝も、世界同時株安が波及して反応薄で100円幅の急落となった。PERは15倍台、PBRは1.19倍と相対的に割り負けており、信用売り残がここにきて再び積み上がり、信用倍率が0.23倍となっている信用好需給もオンして一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
阪急阪神ホールディングス<9042>(東1)は、21円高の591円と3営業日ぶりに急反発して始まっている。10月18日のプロ野球・セントラルリーグの・・・。
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2014-10-20 11:15