リニア中央新幹線 「期待と不安」が入り交じる日本=中国メディア

 JR東海が2027年の開業を目指すリニア中央新幹線の品川-名古屋間の工事実施計画を国土交通省が認可したことについて、中国メディアの新華社は19日、リニア中央新幹線には期待と不安が入り交じった状況にあると論じた。  記事は、リニア中央新幹線が開業すれば東京と名古屋が最短40分で結ばれることになると伝え、さらに2045年には大阪まで延伸され、品川-大阪間がわずか67分で結ばれることになると紹介した。  また総工費について品川-名古屋間が5兆5000億円、大阪まで含めた場合は約9兆円に達するとし、すべてJR東海が負担すると伝えた。さらに現在は27年の開業に向けて山梨県内で時速500キロでの試験運転を実施していると紹介した。  だが、記事は「国土交通省が工事実施計画を認可したリニア中央新幹線には期待と不安が入り混じった状況にある」と伝え、太田昭宏国土交通大臣をはじめ、大阪府知事や山梨県知事が「経済の活性化に役立つ」と期待感を示していることを紹介。  一方、リニア中央新幹線に対して、「社会環境や水資源に対する影響を案じる人もいる」とし、リニア中央新幹線が開業すれば東京の人口集中が加速し、地方経済が逆に空洞化してしまうのではないかとの指摘もあると伝えた。  また、品川-名古屋間の全長286キロのうち大半がトンネル内の走行となることを指摘、「地下水への影響のほか、地震や火災発生によって乗客の安全が脅かされるのではないかと不安の声が存在する」と伝えた。一方で記事はJR東海側の説明を引用し、「リニア中央新幹線には最新の免震技術が採用されるほか、トンネル内部には避難通路も設置する」と紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)tupungato/123RF.COM)
JR東海が2027年の開業を目指すリニア中央新幹線の品川-名古屋間の工事実施計画を国土交通省が認可したことについて、中国メディアの新華社は19日、リニア中央新幹線には期待と不安が入り交じった状況にあると論じた。(イメージ写真提供:(C)tupungato/123RF.COM)
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2014-10-20 13:45