中国の「奢侈品市場」がマイナス成長!? 高級品を買い漁っていた中国人の消費動向に変化か=中国メディア

 中国メディアの北京商報は16日、米国のコンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーが報告書「Worldwide Luxury Markets Monitor(ワールドワイド・ラグジュアリー・マーケッツ・モニター)」を発表したことを紹介、中国の"奢侈品市場”がマイナス成長になったと伝えた。  記事は、2014年における世界の奢侈品市場の個人消費は5%増の2230億ユーロ(約30兆3745億円)にとどまり、為替変動の影響を除くと成長率は2%増にとどまると指摘。さらに世界の奢侈品にとって「頼みの綱」だった中国市場における売上総額は前年比2%減となり、昨年の同7%増から大幅に減少する見込みだと伝えた。  続けて、中国で奢侈品の売り上げが減少している理由として、中国政府による汚職取り締まりが原因だと指摘。これまで高級腕時計を買い漁っていた中国人消費者による消費が減少しているためアジアの奢侈品市場が低迷しつつあると論じた。  さらに記事は、LVHMグループ(モエヘネシー・ルイヴィトン)やプラダなど世界のラグジュアリーブランドの業績が低迷、もしくは業績の伸びが緩慢なペースになっていることを指摘したうえで、アナリストの分析として「今後は奢侈品市場の低迷にさらに拍車がかかる見通し」と伝えた。  一方、報告書の主執筆者のクラウディア デ アルピツィーオ(Claudia D’Arpizio)氏は「長期的に見れば、中国の奢侈品市場は今後も拡大していくと考えている」と述べたことを伝えたほか、香港の奢侈品市場は14年第4四半期に回復すると見ていることを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの北京商報は16日、米国のコンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーが報告書「Worldwide Luxury Markets Monitor(ワールドワイド・ラグジュアリー・マーケッツ・モニター)」を発表したことを紹介、中国の奢侈品(贅沢品)市場が初のマイナス成長になったことを伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-10-20 17:15