乃村工藝は業績再上方修正、期末配当増配も利益確定売りが先行して急反落

  乃村工藝社 <9716> は、36円安の833円と急反落して始まっている。連休前10日大引け後に今2月期第3四半期(3Q)決算の開示とともに、今期通期業績の昨年10月に続く再上方修正と期末配当の増配を発表したが、きょう14日に日経平均株価が、前日の米国NYダウの179ドル安の急続落や円高進行が響いて436円安と急反落してスタートしたことから、目先の利益を確定する売り物が先行している。ただ寄り付き安後は、下げ幅をやや縮小している。 ■専門店市場が好調に推移、3Q大幅続伸業績を踏まえて再増額   2月通期業績は、売り上げを10月と同様に期初予想通りとしたが、営業利益、経常利益を10月の上方修正値よりそれぞれ3億円、純利益を期初予想より2億円引き上げ、純利益は、22億円(前期比77%増)と連続増益率を伸ばす。3Q業績が、専門店市場のファストファッションやインポートブランドの新装・改装、大型路面店の改装、さらに東京ゲームショウなどの秋の展示会、企業のショールーム・PR施設の需要拡大などを要因に、前年同期比6%増収、2.8倍営業増益、2.6倍経常増益、3.3倍純益増益と大幅続伸して着地しており、この好業績を踏まえて再上方修正した。   期末配当は、業績を再上方修正したことに伴い期初予想の12円を14円(前期は120周年記念配当2円を含めて10円)に引き上げ連続増配幅を拡大する。 ■値幅・日柄調整は十分で25日線水準から再度の戻りにトライ   株価は、今期第2四半期累計業績の上方修正に百貨店株などの高額商品関連株の人気波及で昨年来高値1052円と買われたが、その後の2月通期業績の上方修正や単元株式数の1000株から100株への変更、自己株式立会外買付取引(買付価格873円)にも反応は鈍く803円まで調整、ここにきてようやく25日移動平均線までリバウンド、高値もみ合いを続けている。PER・PBR評価では割高となるマイナスはあるが、高値から3カ月を経過、値幅・日柄調整は十分で、下値から再度の戻りにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
乃村工藝社<9716>(東1)は、36円安の833円と急反落して始まっている。連休前10日大引け後に今2月期第3四半期(3Q)決算の開示とともに・・・。
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2014-01-14 10:15