キーウェアソリューションズは売られ過ぎ感の強い水準で反発のタイミング
システム受託開発やシステムインテグレーションのキーウェアソリューションズ <3799> (東2)の株価は、地合い悪化も影響して550円~650円近辺のモミ合いから下放れの形となり、10月17日に年初来安値460円まで調整した。ただし20日は508円まで戻す場面があった。売られ過ぎ感の強い水準であり反発のタイミングだろう。なお10月31日に第2四半期累計(4月~9月)の業績発表を予定している。
システム受託開発事業(公共システム開発、ネットワークシステム開発)、経営とITの総合コンサルティング事業(システムインテグレーション、ITサービス、サポートサービス)、その他事業(機器販売など)を展開している。
主要顧客は、筆頭株主であるNEC <6701> グループ向けが約4割を占め、NTT <9432> グループ、JR東日本 <9020> グループ、三菱商事 <8058> グループ、日本ヒューレット・パッカードなどが続いている。NECと連携して医療分野や流通・サービス業分野へ事業領域を広げ、ERP(統合業務パッケージ)関連やセキュリティ関連も強化している。
10月1日にはシンクライアント・ソリューション総合研究所(TCSI)(東京都渋谷区)と、TCSIのUSB機器統合管理ソフト「VIMS」の拡販で提携すると発表した。
今期(15年3月期)の連結業績見通しは前回予想(5月14日公表)を据え置いて売上高が前期比4.7%増の180億円、営業利益は非開示、経常利益が同36.2%増の5億円、純利益が同70.8%増の4億10百万円、配当予想が前期と同額の年間10円(期末一括)としている。
第1四半期(4月~6月)は前期受注の低採算案件や一部不採算プロジェクトの影響で前年同期比8.8%減収となり、営業利益、経常利益、純利益とも赤字に転落した。しかし受注高は同7.7%増の40億14百万円と好調に推移している。通期ベースでは増収効果などで挽回が期待されるだろう。
中期的には、15年から本格化するマイナンバー制度(社会保障・税番号制度)導入関連のシステム投資、20年東京夏季五輪に向けたインフラ投資などで受注拡大が予想され、収益は改善基調だろう。
株価の動きを見ると、8月以降は概ね550円~650円近辺でモミ合う展開だったが、足元では全般地合い悪化も影響してモミ合いから下放れの形となり、10月17日には年初来安値となる460円まで調整する場面があった。ただし20日には前日比36円(7.63%)高の508円まで反発して調整一巡感を強めている。
10月20日の終値500円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円43銭で算出)は10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は2.0%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS705円93銭で算出)は0.7倍近辺である。
週足チャートで見るとモミ合いから下放れて26週移動平均線が戻りを押さえる形になったが、日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%を超えて売られ過ぎ感を強めている。指標面に割安感もあり、短期調整が一巡して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム受託開発やシステムインテグレーションのキーウェアソリューションズ<3799>(東2)の株価は、地合い悪化も影響して550円~650円近辺のモミ合いから下放れの形となり、10月17日に年初来安値460円まで調整した。
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2014-10-21 09:15