高速鉄道の「先進技術」を持つ4ケ国=中国メディア

 中国メディアの環球網は20日、日本、中国、ドイツ、フランスの4カ国が高速鉄道の“先進技術”を有しているとする記事を掲載した。  まず記事は新幹線について、「1964年に開業した世界初の高速鉄道」と紹介したうえで、新幹線の強みは「統合された独自のコア技術」と指摘、新幹線は車輪からレール、主電動機と駆動装置にいたるまで「日本は統合された各種機器の生産能力をいち早く有した国」と紹介した。  さらに新幹線の安全性と安定性は「ほかの高速鉄道を上回る」とし、過去50年間にわたって営業運転中に乗客の死亡事故が1度も起きていないことは「新幹線の信頼性を証明するもの」と指摘した。  続けて記事は、フランスの高速鉄道「TGV」について、1981年に開業した「欧米諸国としてはもっとも早くに誕生した高速鉄道」と紹介、2007年には試験走行で時速574.8キロを叩きだしたと伝えた。一方、フランス国内ではTGVには価格競争力がないこと、他国への技術移転が多すぎて競合相手が増えてしまったことを理由にTGV輸出に対して悲観論が多いと伝えた。  また記事は、ドイツは高速鉄道の輸出大国だと紹介、スイスやオーストリア、オランダ、スペイン、ロシアなどがドイツの高速鉄道「ICE」の車両を導入していると紹介。一方で、「技術は一流だが、メンテナンスコストは決して安くなく、高温な地域での営業が苦手」と紹介、温度が高くなるとエアコンが故障するケースが頻発していると伝えた。  最後に、中国の高速鉄道の強みについて、中国工程院の王夢恕氏の発言を引用し、「さまざまな環境や状況に対応できるレール技術の高さ」や「建設コストが先進国より安価であること」を挙げ、世界各国で高速鉄道プロジェクトが進められている今、中国高速鉄道は「またとない機会を迎えている」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Abdul Sami Haqqani/123RF.COM)
中国メディアの環球網は20日、日本、中国、ドイツ、フランスの4カ国が高速鉄道の“先進技術”を有しているとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Abdul Sami Haqqani/123RF.COM)
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2014-10-21 13:45