日経平均終値は306円安と大幅反落、全33業種が下落
21日の日経平均株価終値は、306円95銭安の1万4804円28銭と大幅反落した。
前日のNYダウが19ドル高と小幅続伸したこともあり、日経平均は4円高の1万5115円で寄り付いた。しかし、前日の日経平均578円高の反動に加え、材料難もあり、すぐにマイナス転換。前場には一時1万5000円を割り込んだ。
後場に入ると、中国の7―9月期国内総生産(GDP)が低水準に終わったことで売り圧力が高まり、日経平均は大きく下落。午後2時過ぎには350円安の1万4761円まで売られる場面があった。
個別株では、今3月期の業績予想を減額修正したメルコホールディングス <6676> が急落。第3四半期の最終減益計画が嫌気されたKOA <6999> や、前四半期に約160億円の特別損失を計上する日本製鋼所 <5631> も大幅安となった。
また、15年3月期業績の計画上ブレが報じられた長谷工コーポレーション <1808> や、アップルの好決算が材料視されたTDK <6762> 、村田製作所 <6981> などは、朝方の上昇後にマイナス転換している。
一方、自社株買い発表が好感されたチヨダ <8185> や、治験をビッグデータで解析するサービスが報じられたUBIC <2158> 、9月中間期予想を上方修正した三相電機 <6518> などが急騰。
ほかにも、インフルウイルスの抗体作製に成功したカイオム・バイオサイエンス <4583> や、9月中間期が増収増益予想に転じるエヌアイシ・オートテック <5742> 、電線地中化関連の技術が話題となったイトーヨーギョー <5287> がストップ高に買われたほか、業務提携の発表が材料視されたロックオン <3690> は一時ストップ高を付けた。
業種別では、全33業種が下落。パルプ・紙、機械、鉱業、非鉄金属、電気機器、精密機器株などが厳しい下げに見舞われた。(編集担当:片岡利文)
21日の日経平均株価終値は、306円95銭安の1万4804円28銭と大幅反落した。
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2014-10-21 14:45