【本日注目の通貨ペア】豪ドル/円:株価と物価が当面のカギ
豪ドル/円は、中国7-9月期国内総生産(GDP)の発表後に一時94.10円台まで上昇する場面も見られたが、日経平均が300円を超えて下落すると93.60円台に押し戻されるなど方向感が定まらない相場展開となった。目先的に、豪ドル/円の方向感を左右する可能性がある材料は、欧米株式市場の動向と明朝に発表される豪7-9月期消費者物価指数であろう。
欧米株式市場でも不安定な値動きが続いているが、世界保健機関(WHO)がナイジェリアでのエボラ出血熱終息を宣言するなど、リスク要因が徐々に減少しつつある事も確かだ。その意味では、株価が上昇してもおかしくない環境が整い始めていると言えよう。
明日の豪7-9月期消費者物価指数については、前年比+2.3%と4-6月期の+3.0%から大きく鈍化する見通しとなっており、上ブレへのハードルは低いと見る事も可能だろう。ただし、さらなる下ブレは市場にわずかに残る豪準備銀行(RBA)の利上げ期待を後退させる可能性があるため要注意だ。
今月15日に91.762円の安値を付けた豪ドル/円は、その後急反発を見せてはいるが中長期的な相場のキーポイントとなる200日移動平均線(執筆時点:94.601円)は回復できていない。同線を回復できるかどうかも、株価動向と豪第3四半期消費者物価指数次第という事になる。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
豪ドル/円は、中国7-9月期国内総生産(GDP)の発表後に一時94.10円台まで上昇する場面も見られたが、日経平均が300円を超えて下落すると93.60円台に押し戻されるなど方向感が定まらない相場展開となった。目先的に、豪ドル/円の方向感を左右する可能性がある材料は、欧米株式市場の動向と明朝に発表される豪7-9月期消費者物価指数であろう。
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2014-10-21 18:00