世界の自動車産業 発展の道筋とは=中国メディア

 中国メディアの新快網は22日、吉利集団や比亚迪汽車など中国の自動車メーカーの幹部による主張を引用したうえで、中国を含め世界の自動車産業が今後たどるであろう発展の道筋を論じる記事を掲載した。  記事は、吉利集団の李書福董事長による主張として「自動車とは2つのソファーの下に4つのタイヤがあるもの」と例えつつ、「その例えは間違ってはいないが、自動車産業の発展に伴い、単なる機械から知能を持った機械へと進化している」と主張。さらに将来的には自動運転機能が自動車に革命をもたらすだろうとし、世界中の自動車メーカーが自動運転機能の実現に向けてしのぎを削っていると論じた。  さらに、李書福董事長が「自動車産業は今までどおりに経営していたのでは破産してしまう」とし、自動車はエコロジーやITと融合した新しい産業へと生まれ変わりつつあるとの見方を示したことを紹介。続けて、将来の自動車は単なる交通手段ではなく、自ら考えることのできる人間にとっての伴侶のような存在になると予測したと伝えた。  また記事は、比亚迪汽車の王伝福董事長による主張として、「中国は世界のどの国よりもエコカーを普及させる必要に迫られている」とし、特にプラグインハイブリッド(PHV)カーには大きな需要が存在すると伝えた。さらに2014年末までに中国の月間PHV販売台数は米国を抜いて世界一になる見通しと伝え、その背景には環境汚染に苦しむ中国人の環境保護意識の高まりがあると論じた。  続けて記事は、博世投資公司の徐大全副総裁の発言を引用し、「自動車のIT化は自動車メーカーにとって大きな挑戦」とする一方、IT化によって未来は大きく開けていくと伝えた。  さらに、自動車が自ら情報を得て運転を行うといった“自動化”はITとは切り離すことができないとする一方、IBMやグーグル、アップルといった自動車業界とは無縁だった企業が参入してきているとし、自動車産業全体が変化しつつあるとの見方を示した。(編集担当:村山健二)
中国メディアの新快網は22日、吉利集団や比亚迪汽車など中国の自動車メーカーの幹部による主張を引用したうえで、中国を含め世界の自動車産業が今後たどるであろう発展の道筋を論じる記事を掲載した。
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2014-10-22 17:30