［ベトナム株］ベトナム航空、一般従業員の給与は５年間変わらず

　　ベトナム航空（Ｖｉｅｔｎａｍ　Ａｉｒｌｉｎｅｓ＝ＶＮＡ）はこのほど、１１月１４日のホーチミン証券取引所（ＨＯＳＥ）における新規株式公開（ＩＰＯ）を前に、２００８年～２０１３年の５年間の財務報告書を公表した。同報告書では同社従業員の給与も公開され、一般従業員の給与は５年間でほとんど変わっていないことが明らかになった。 　　この財務報告書によると、ＶＮＡのパイロットの平均月給は７５００万ＶＮＤ（約３８万０７００円）となっており、他の職種に比べて際立って高い。なおＶＮＡのパイロットは、２０１４年末時点でベトナム人５３５人を含む７３４人となる見込みだ。 　　また、客室乗務員（ＣＡ）の平均月給は１８７０万ＶＮＤ（約９万５０００円）で、５年前からほぼ倍増している。一方、パイロットとＣＡを除く一般従業員の平均月給は１０３０万ＶＮＤ（約５万２３００円）で、５年前とほとんど変わっていない。 　　このほか、同報告には２０１４年～２０１８年における従業員の給与計画も示されており、一般従業員の平均月給を２０１４年に１３９０万ＶＮＤ（約７万０５６０円）、２０１８年までに１６３０万ＶＮＤ（約８万２７４０円）まで引き上げるとしている。 　　なお、ＶＮＡ単独の２００７年～２０１３年の７年間における税引後利益は累計９３３０億ＶＮＤ（約４７億円）となっている。連結業績で税引後利益が最も高かったのは２０１０年の８１００億ＶＮＤ（約４１億円）、最も低かったのは２０１２年の１４２０億ＶＮＤ（約７億１０００万円）だった。ＶＮＡは、２００７年～２０１３年の利益が安定しなかった理由として、世界金融危機による世界及び国内経済の低迷により航空需要が急速に減少したこと、燃料費及び為替レートの変動が激しかったことを挙げている。（情報提供：ＶＥＲＡＣ）