ジェネレーションパスは反落もネット通販事業の高成長を見直し直近IPO株人気が再燃余地

【編集長の視点】   ジェネレーションパス <3195> (東マ)は、40円安の1523円と反落して始まっている。同社株は、10月17日につけた上場来安値1375円から底上げしているが、きょう23日の日経平均株価が、米国株安を受け、125円安と反落してスタートしたことから目先の利益を確定する売り物が先行している。ただ、下値には同社のインターネット通販サイト「リコメン堂」が、業界平均の成長率を上回り高成長を続けていることを見直す買い物も続いており、下げ過ぎとして直近IPO(新規株式公開)株人気が再燃する展開も想定される。 ■独自ビジネス効果で年間成長率は61%超と業界平均を大きく上回る   同社の業績は、国内のBtoCのEC(通信販売)市場が、2008年の6兆1000億円から2013年の11兆5000億円に1.9倍に拡大するなか、売り上げが同じく3億6800万円から36億7000万円に10.1倍に大きく増加、年間成長率は、61%超に達した。しかも今2014年12月期業績も続伸を予想、売り上げ46億500万円(前期比25.5%増)、経常利益1億3700万円(同64.2%増)、純利益8500万円(同63.7%増)と大幅に伸びる。   これは、「リコメン堂」で「インターネット上で売れる仕組み」として展開している独自のビジネスモデルが要因となっている。取引先のパートナー企業250社から多品種多ジャンルの70万商材を調達する調達力の強さと、これを各モールの25店舗で販売する多店舗展開、さらに有名ECサイトから画像、テキスト、価格などのマーケティングデータを自動調査して抽出したビッグデータをさまざまな角度から分析して最適な商品掲出方法を選定するマーケティング情報分析システム「MIS」が、効率的に集客を行うマーケティング手法「EPO」などとともに効果を発揮しているためだ。EC市場は、今後も年率14%程度の成長率で規模拡大が予測されており、同社も、在庫管理や取引先への一括発注、発注タイミングを最適化するオペレーションシステム「GPMS」の強みも発揮して一段の高成長が続く見込みである。 ■10月上旬と同様にまず再調整幅の半値戻しへ底上げ発進   株価は、公開価格1200円でIPOされ2630円で初値をつけストップ安となって1540円まで調整、10月9日にはこの調整幅の半値戻しの2080円まで再騰したあと、上場来安値1375円と再調整するなど値動きの荒いなか地相場模索が続いた。最安値は、公開価格目前で下げ過ぎとのコンセンサスも形成され、EC株のなかでも相対的に割安として200円超幅の底上げに転じた。目先売り一巡後の下値からは、まず10月9日と同様に再調整幅の半値戻しの1700円水準を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ジェネレーションパス<3195>(東マ)は、40円安の1523円と反落して始まっている。
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2014-10-23 11:00