東京製鐵は中間決算が業績上振れ、通期も増額含み
東京製鐵 <5423> は下げ過ぎゾーンに入っている。今2015年3月期の9月中間決算は上振れとなったものの、市場では想定の範囲内としてスルーされてしまい、決算発表の前の水準さえ下回っている。悪い時には材料が重なるもので、鋼材の販売価格を11月から全品種で引き下げると発表している。2年4ヶ月ぶりの値下げとなるようだ。スクラップ価格の低下などが影響しているものだが、同社としては数量のテコ入れで対応していく方針だ。
決算発表を踏まえ、アナリスト筋はレーティングを中立から強気に引き上げている。今期通期の増額修正を視野に入れており、株価的にも見直し人気が高まる方向が予想される。
同社は鉄スクラップを原料に電炉(電気炉)で建築、土木向け各種鋼材を製造。他の電炉がそれほど手がけていない製造業向けの高炉品種(厚板、薄鋼板など)の生産に注力している。独立系で電炉では国内最大手。
第1四半期は国内鋼材市況が堅調に推移し、鋼材販売数量が増加するとともに、鋼材販売価格が上昇したことから増収となった。第1四半期は売上げ840億円(前年同期比36%増)の増収、営業利益は58億円(同58億円)の増益となった。
通期の計画も上方修正したが、売上げ1600億円(前期比25%増)、営業利益100億円(同4.1倍)と、前半の上振れ分を上乗せするにとどめている。
鉄スクラップ価格の先行きなど不透明な要素はあるが、引き続き採算重視の方針のもと需要に見合った生産に徹することでアナリスト筋は137億円への増額を想定している。市況関連株とは言え、増額含みでPER9.0倍、PBR1倍はあまりにも割安である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
東京製鐵<5423>(東1)は下げ過ぎゾーンに入っている。今2015年3月期の9月中間決算は上振れとなったものの、市場では想定の範囲内としてスルーされてしまい・・・。
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2014-10-23 13:15