フォーカスシステムズは10月9日高値から急反落したが素早く切り返しの動き

  システム構築・運用のフォーカスシステムズ <4662> (JQS)の株価は、急伸した10月9日の高値1210円から利益確定売りや全般地合い悪化の影響で10月17日の752円まで調整したが、素早く切り返しの動きを強めている。10月23日には967円まで戻す場面があった。収益改善を評価する流れに変化はないようだ。指標面に割高感はなく上値を試す展開だろう。   公共関連・民間関連のシステム構築・保守・運用・管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開している。顧客別に見るとNTTデータ <9613> 関連、日本IBM関連を主要顧客として、民間関連事業では関東圏・近畿圏に加えて東海圏にも拠点展開して営業を強化している。   14年6月には三菱電機インフォーメーションシステムズと共同で電子透かし製品の販売促進活動を行うと発表し、14年7月には内田洋行 <8057> が開発した統合型ERPパッケージ「スーパーカクテルイノーヴァ」の販売代理店契約を締結した。   今期(15年3月期)の業績(非連結)見通しは前回予想(5月8日公表)を据え置いて売上高が前期比2.5%増の145億円、営業利益が同1.4%増の9億円、経常利益が同横ばいの8億50百万円、純利益が同9.7%増の5億円、配当予想が前期と同額の年間20円(期末一括)としている。   今後数年の事業展開を睨んで技術者の採用・育成などへの積極投資を行うため、今期の営業利益は微増の見通しとしている。ただし需要面で見ると、公共関連事業は政府発信の「世界最先端IT国家創造宣言」関連、民間関連事業は企業のITインフラ投資関連、セキュリティ機器関連事業は官公庁のサイバー犯罪対策関連を中心として高水準に推移する見通しだ。   第1四半期(4月~6月)は公共関連、民間関連、セキュリティ機器関連とも好調に推移して前年同期比22.4%増の大幅増収となり、増収効果で営業損益も大幅に改善した。通期の会社見通しには上振れ余地があるだろう。   株価の動きを見ると、急伸した10月9日の高値1210円から利益確定売りや全般地合い悪化の影響で10月17日の752円まで調整したが、素早く切り返しの動きを強めている。10月23日には967円まで戻す場面があった。収益改善を評価する流れに変化はないだろう。   10月23日の終値870円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS72円22銭で算出)は12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.3%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS726円46銭で算出)は1.2倍近辺である。   日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を回復する動きを強めている。また週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で下げ渋りの動きを強めている。サポートラインを確認した形であり、指標面に割高感はなく上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム構築・運用のフォーカスシステムズ<4662>(JQS)の株価は、急伸した10月9日の高値1210円から利益確定売りや全般地合い悪化の影響で10月17日の752円まで調整したが、素早く切り返しの動きを強めている。
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2014-10-24 09:00