中国の経済モデル 転換には「痛みを伴う」と調査機関=米華字メディア

 中国の7-9月期の国内総生産(GDP)成長率が実質で7.3%にとどまり、5年半ぶりの低水準になったことについて、英BBCの中国語版はこのほど、米国の経済団体などが構成する非営利の民間調査機関「カンファレンスボード(The Conference Board)」が、2020年から25年までの中国における経済成長率が4.0%まで落ち込む見通しと発表したことを紹介した。  中国政府は現在、不動産などの固定資産投資と輸出に依存する経済成長から、消費による安定した経済成長への転換を推し進めているが、記事はカンファレンスボードの予測として、経済モデルの転換は「予想よりも険しい道のりとなる見通し」と伝えた。  さらに、「モデル転換は必ずや痛みを伴う」と指摘したほか、中国政府のモデル転換に向けた改革は「緩慢」だと指摘。さらに、中国経済に問題が浮上するたびに中国政府は経済の刺激策を打ち出しているとし、「刺激策は構造改革の実質的な妨げになっている」と論じた。  また記事は、カンファレンスボードが「中国経済の減速は米国企業をはじめとする外国企業にとって、中国企業を買収するうえでの良い機会になる」と論じたことを紹介、さらに中国経済が減速すれば中国政府は中国に投資する外国企業に対してより「友好的」になるだろうと論じたと伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)chuyu/123RF.COM)
中国政府は現在、不動産などの固定資産投資と輸出に依存する経済成長から、消費による安定した経済成長への転換を推し進めている。記事はカンファレンスボードの予測を紹介した。(イメージ写真提供:(C)chuyu/123RF.COM)
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2014-10-24 11:30