中国の「高速鉄道ニュータウン」 開発は「浪費」になりかねない=中国メディア

 中国メディア・広西新聞網は22日、中国で急速に進む高速鉄道建設に伴って誕生するニュータウンについて、「ゴーストタウン化」を防がねばならないとする評論記事を掲載した。  記事は、中国国内の都市郊外にある高速鉄道駅に続々と「高速鉄道ニュータウン」が開発されていることが明らかになったとする中国メディア・人民網の22日付報道を紹介。  そのうえで、多くの「ニュータウン」が人影もまばらな荒涼とした郊外に開発されるも、病院や学校、生活関連のインフラに乏しく、基本的には無人地域や農村と同じ状態であると指摘。「ニュータウンがゴーストタウンに成り下がってしまうのではないかという心配をせざるを得ない」と論じた。  都市の全体的な計画の1つとして高速鉄道駅が建設されるのであれば、現地の都市発展にもたらすメリットは大きいとする一方、「高速鉄道駅を西側に建て、都市計画は東向きに進める」ような状況では「資源の放置、浪費になりかねない」とした。そして、100万人が住むことを見込んで設計されたものの、実際はほとんど人が住んでいない内モンゴル自治区の地方都市を例に挙げた。  記事は、「すべての高速鉄道沿線都市が新興発展エリアとしてふさわしいわけではない」と論じ、小都市や小さな村にとってみれば高速鉄道は「単に通り道としての効果しか期待できない」とした。そして、地方の「高速鉄道ニュータウン」づくりに対し、共産党や政府の上級部門が適切な指導を行い、発展に適したプロジェクトは支援する一方で、発展に適さないものについては速やかに規制をかけたり中止させたりする必要があると締めくくった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・広西新聞網は22日、中国で急速に進む高速鉄道建設に伴って誕生するニュータウンについて、ゴーストタウン化を防がねばならないとする評論記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-10-24 17:15